執筆者:水口貴博

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

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そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。

そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。 | ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

ヒューマンエラーを防ぐ、意外な方法があります。

「作業をしなければいい」という方法です。

そもそも作業そのものをしなければ、失敗や間違いが発生することはありません。

ヒューマンエラー対策を考える前に、次のことをあらためて考えましょう。

「無駄な部分を省略できないか」

「そもそも本当にする必要があるのか」

「実は、しなくてもいい作業ではないか」

必要性について考え直してみましょう。

しなくてもいい作業も、過去の慣例から意味もなく続けている場合が多いです。

しなくて済む方法を考えます。

あるいは、ほかの作業と絡めて一緒にまとめてしてしまう方法も考えてみます。

たとえば、母が今まで家のすべての部屋を掃除していたけど、実はしなくていい部屋まで掃除をしているかもしれません。

父に相談すると「自分の部屋は自分でするからしなくていい」という答えが返ってくるかもしれません。

そうなれば、母も掃除の面倒が1つ減ります。

今まで出社と言えば車だったけど、必ず車がないと通えないのかと考えます。

「電車+徒歩」で通えることに気づきます。

健康のために「電車+徒歩」で通うようになれば、車による交通事故を起こす可能性が、そもそもなくなります。

またガソリン代も節約できます。

もちろん距離によっては「徒歩のみ」でもいいでしょう。

生活を見直すと「しなくていいこと」をしているものです。

あらためて「本当にする必要があるのか」と疑ってみましょう。

ヒューマンエラーを防ぐ方法(23)
  • しなくて済む方法を考える。
「問題が発生したときの方法」より「問題を発生させない方法」を考える。

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

  1. ヒューマンエラーは、慣れたときに起こる。
  2. 頭で覚えているささいなことほど、チェックシートを使って確かめる。
  3. 車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。
  4. 指さし確認・声だし確認を癖にする。
  5. 改善すべきは、人ではなく、プロセス。
  6. 見間違いやすい数字や記号は「使わない」か「ふりがな」で対処する。
  7. キスをすれば、ヒューマンエラーがなくなる?
  8. 精度を求めた「ゆっくり」には、雑談がない。
  9. 集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。
  10. きれい事を言う人が、一番きれいな行動をしなければならない。
  11. デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。
  12. プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。
  13. ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。
  14. ミスをした人にペナルティーを与えない。
    反則した人にペナルティーを与える。
  15. 手順書・約束事は、ヒューマンエラー防止の第一歩。
  16. 他人のミスや失敗は、絶対、あなたのためになる。
  17. 恥ずかしさを捨てなければ、ヒューマンエラーを撲滅できない。
  18. わからないときには、質問する。
    わかったときには、言い換えた内容で質問をする。
  19. ヒヤリハットを見逃すな。
  20. 商用環境では、速度より精度を重視。
  21. 精度を追求する原則を守った結果、作業が速くなるのは問題ない。
  22. 例外を1つも作らない。
  23. そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。
  24. 「問題が発生したときの方法」より「問題を発生させない方法」を考える。
  25. ヒューマンエラーは、省略したときに起こる。
  26. 疲れてから休憩ではない。
    疲れる前に休憩をする。
  27. 作業中は、電話を取らない。
  28. デスクの上に、不要な物を置かない。
  29. 短期記憶に頼らない。
  30. 「もし」で考える人ほど、未来が開ける。

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