執筆者:水口貴博

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

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デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。

デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。 | ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

人間はアナログが得意で、デジタルが苦手です。

一方、コンピューターはデジタルが得意で、アナログが苦手です。

ヒューマンエラーを起こさない方法として「デジタル処理をコンピューターに任せられないか」と考えることは重要です。

「デジタル処理は、すべてコンピューターに任せる」ということです。

ヒューマンエラーを起こすのが人間なら、コンピューターに任せられるところはコンピューターに任せたほうがいい。

デジタルな作業を、わざわざ人間が行っていないかチェックしましょう。

今の作業でデジタルな部分を、わざわざ人間が行っていないでしょうか。

デジタルな作業なら、人間がするより、コンピューターに任せたほうが、何倍も速く正確に作業が進みます。

たとえば、計算です。

今の時代、人間が紙に式を書いて計算するのは時代遅れです。

計算は、コンピューターである電卓に任せれば、速く正確に計算してくれます。

桁数が大きくなればなるほど、その差は歴然です。

しかし、人間ですから、電卓を使って計算していても、ボタンの押し間違いをすることもあるでしょう。

理想は、計算におけるすべての工程をコンピューターによって自動化することです。

入力して、計算して、結果として出力するすべての工程を、コンピューターで自動化できるなら、そのほうが間違いはありません。

デジタルの処理では、圧倒的にコンピューターのほうが優れています。

デジタルでは、人間は素直に負けを認めて、コンピューターに任せたほうが、結果としてヒューマンエラーが減るのです。

ヒューマンエラーを防ぐ方法(11)
  • デジタルな作業は、すべてコンピューターに任せる。
プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

  1. ヒューマンエラーは、慣れたときに起こる。
  2. 頭で覚えているささいなことほど、チェックシートを使って確かめる。
  3. 車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。
  4. 指さし確認・声だし確認を癖にする。
  5. 改善すべきは、人ではなく、プロセス。
  6. 見間違いやすい数字や記号は「使わない」か「ふりがな」で対処する。
  7. キスをすれば、ヒューマンエラーがなくなる?
  8. 精度を求めた「ゆっくり」には、雑談がない。
  9. 集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。
  10. きれい事を言う人が、一番きれいな行動をしなければならない。
  11. デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。
  12. プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。
  13. ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。
  14. ミスをした人にペナルティーを与えない。
    反則した人にペナルティーを与える。
  15. 手順書・約束事は、ヒューマンエラー防止の第一歩。
  16. 他人のミスや失敗は、絶対、あなたのためになる。
  17. 恥ずかしさを捨てなければ、ヒューマンエラーを撲滅できない。
  18. わからないときには、質問する。
    わかったときには、言い換えた内容で質問をする。
  19. ヒヤリハットを見逃すな。
  20. 商用環境では、速度より精度を重視。
  21. 精度を追求する原則を守った結果、作業が速くなるのは問題ない。
  22. 例外を1つも作らない。
  23. そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。
  24. 「問題が発生したときの方法」より「問題を発生させない方法」を考える。
  25. ヒューマンエラーは、省略したときに起こる。
  26. 疲れてから休憩ではない。
    疲れる前に休憩をする。
  27. 作業中は、電話を取らない。
  28. デスクの上に、不要な物を置かない。
  29. 短期記憶に頼らない。
  30. 「もし」で考える人ほど、未来が開ける。

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