執筆者:水口貴博

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

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車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。

車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。 | ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

私が、両親と一緒に車に乗って出かけるときのことです。

父が運転手になれば、母は助手席に座り、私は後部座席に乗ります。

これは、水口家のお決まりのパターンです。

母は、助手席に座っていても、運転手にいろいろと口出します。

父が運転をしながら話に夢中になると「危ないから前をきちんと見て」と注意を促します。

急に車が飛び出してくれば「危ない」と大声を出します。

主導権を握っているのは助手席の人といっても過言ではありません。

助手席の母は、よく話しますが、運転者への安全意識向上に一役買っています。

車の運転は、人の命を乗せて走っています。

運転するのは運転手だけですが、安全意識向上では「作業者・確認者」の2名がいるのが常識です。

車の場合で考えると、運転手は作業者であり、助手席の人は確認者です。

運転手の父も、疲れやうっかりすることがあります。

しかし、それをカバーしようと、母は助手席に座って、運転手である父が見ていないところまで見ています。

この連携が大切です。

運転を運転手だけに任せず、助手席に座れば確認者として徹します。

自分の命も関係していると思えば、助手席で眠っている場合ではありません。

「助手席で一眠りしていたら、そのまま永遠の眠りについていた」という笑えない状況になりかねません。

もちろん運転手の邪魔になる程度に口出しをしては、余計に危険になりますから注意が必要です。

運転手の邪魔にならない程度に、補助しましょう。

助手席に座って、ただのんびりしていませんか。

助手席には、確認者としての仕事があります。

助手席に座ったら、確認者として運転手のエラーをカバーすることです。

ヒューマンエラーを防ぐ方法(3)
  • 助手席に座ったら、確認者になる。
指さし確認・声だし確認を癖にする。

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

  1. ヒューマンエラーは、慣れたときに起こる。
  2. 頭で覚えているささいなことほど、チェックシートを使って確かめる。
  3. 車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。
  4. 指さし確認・声だし確認を癖にする。
  5. 改善すべきは、人ではなく、プロセス。
  6. 見間違いやすい数字や記号は「使わない」か「ふりがな」で対処する。
  7. キスをすれば、ヒューマンエラーがなくなる?
  8. 精度を求めた「ゆっくり」には、雑談がない。
  9. 集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。
  10. きれい事を言う人が、一番きれいな行動をしなければならない。
  11. デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。
  12. プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。
  13. ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。
  14. ミスをした人にペナルティーを与えない。
    反則した人にペナルティーを与える。
  15. 手順書・約束事は、ヒューマンエラー防止の第一歩。
  16. 他人のミスや失敗は、絶対、あなたのためになる。
  17. 恥ずかしさを捨てなければ、ヒューマンエラーを撲滅できない。
  18. わからないときには、質問する。
    わかったときには、言い換えた内容で質問をする。
  19. ヒヤリハットを見逃すな。
  20. 商用環境では、速度より精度を重視。
  21. 精度を追求する原則を守った結果、作業が速くなるのは問題ない。
  22. 例外を1つも作らない。
  23. そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。
  24. 「問題が発生したときの方法」より「問題を発生させない方法」を考える。
  25. ヒューマンエラーは、省略したときに起こる。
  26. 疲れてから休憩ではない。
    疲れる前に休憩をする。
  27. 作業中は、電話を取らない。
  28. デスクの上に、不要な物を置かない。
  29. 短期記憶に頼らない。
  30. 「もし」で考える人ほど、未来が開ける。

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