執筆者:水口貴博

当たり前だけど大切な30の日常言葉

19

「お先にどうぞ」

「お先にどうぞ」 | 当たり前だけど大切な30の日常言葉

アメリカはレディーファーストの社会です。

私はレディーファーストが好きです。

レディーファーストは、する側もされる側も気持ちいいです。

日本では、レディーファーストがあまり浸透していませんが、それに当たる言葉があります。

「お先にどうぞ」です。

レディーファーストとは「譲ること」です。

譲る行為は、余裕を表現しています。

「自分は急いでいない、大したことない、後から追いかけ追いつくことができます」といった余裕なのです。

かっこいいです。

女性だけに限らず、年配者や障害者にも「譲る」という精神を持ちましょう。

芥川龍之介あくたがわりゅうのすけの有名な文学作品に『クモの糸』というのがあります。

主人公は悪人で、死んだ後地獄に落ちてしまいますが、生きているときに1回だけ、クモを助けたことがあります。

釈迦しゃか様は、主人公を1回だけ地獄から引き上げるチャンスをあげようと、天からクモの糸を1本下ろします。

主人公は、地獄から抜け出したいと、一番乗りでクモの糸に飛びつき、い上がります。

後から、追ってくる人もクモの糸に飛びつきます。

主人公は、クモの糸が切れてはいけないと、足でけ飛ばします。

それを見たお釈迦様は「彼には思いやりがない」と残念に思い、クモの糸を切ってしまいます。

主人公には「譲る」という余裕がなかったのです。

物語の場面は、死んだあの世の話であり、極端な例ですよね。

しかし、極端な例だからこそ、わかりやすいのではないでしょうか。

生きているこの世の世界でも、通じる内容です。

常に「譲る精神」を持ちましょう。

助け合うのです。

そのときには「お先にどうぞ」という一言があれば、さらに印象がよくなります。

余裕のある人は、ずうずうしく自分一人が前に出る人ではなく、相手に譲ることのできる人なのです。

当たり前だけど大切な日常言葉(19)
  • 「お先にどうぞ」と言って、余裕を表現する。
「おはようございます」

当たり前だけど大切な30の日常言葉

  1. 「ありがとう」
  2. 「ごめんなさい」
  3. 「お願いします」
  4. 「なるほど」
  5. 「そうだね」
  6. 「それから?」
  7. 「それでいいんだよ」
  8. 「その調子!」
  9. 「大丈夫」
  10. 「へえ」
  11. 「すみません」
  12. 「もっと」
  13. 「いいんじゃない?」
  14. 「うん」
  15. 「……」
  16. 「もし」
  17. 「なぜ」
  18. 「なるほど、そうだね」
  19. 「お先にどうぞ」
  20. 「おはようございます」
  21. 「すてきだね」
  22. 「俺たちって」
  23. 「あのね……」
  24. 「~だから打ち明けるんだけど」
  25. 「本当は」
  26. 「実は」
  27. 「似ているね」
  28. 「よし」
  29. 「おまじない」
  30. 「もっと早く出会いたかったね」

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