外国人雇用が進む中、街のいたるところで外国人従業員を見かけるようになりました。
従業員の半分以上は外国人という企業も少なくありません。
お店に行って外国人従業員が出てきたとき、むっとする人がいます。
「言葉が通じにくい」
「発音が聞き取りにくい」
「やっぱり日本人のほうがいい」
「日本人従業員に代わってくれ」と申し出る人すらします。
たしかにスムーズな接客が期待しにくいところはあるかもしれません。
言葉が通じにくかったり発音が聞き取りにくかったりすることはあるでしょう。
だからといって、むっとするのは大げさです。
それは、自分の中に差別意識がある証拠です。
外国人従業員にむっとするのは失礼なことです。
外国人従業員も、心を持った1人の人間であることに変わりありません。
遠い国からやってきて、慣れない土地でお客さまのために一生懸命働いています。
私たちの母国語を学んでくれるのはありがたいことです。
文化や風習の違いに四苦八苦しながら、真面目に仕事をしています。
人手不足の問題で外国人従業員がいることも考えられるでしょう。
人手不足の解消に貢献していると考えることができ、ありがたいことに変わりありません。
大きな借金を抱えながら働いているケースもあるのですから、その心意気には敬服に値します。
外国人従業員にも、敬意と感謝の気持ちを持って接することです。
「私たちの言葉を勉強してくださってありがとうございます」という気持ちを持ちましょう。
敬意と感謝の気持ちがあれば、少々言葉が通じにくかろうと発音が聞き取りにくかろうと小さなことです。
外国人従業員にも、礼儀を持って丁寧に接することが大切なのです。