ある日、上司から新しい仕事の相談をされます。
「少し難しいかもしれないけど、この仕事はできそうかな?」
あくまで相談です。
まだ引き受けると決まったわけではありません。
このとき、2つのタイプにわかれます。
「難しいから逃げる人」と「難しいからこそ挑戦する人」です。
仕事ができない人は、難しい課題があれば、ひとまず逃げます。
難しい課題は失敗するかもしれません。
難しいゆえに悩み・苦労・ストレスも増えるでしょう。
保身の気持ちが強いため、反射的に逃げてしまいます。
たしかに難しい課題から逃げれば、失敗を減らせるでしょう。
しかし、逃げてばかりでは、失敗を経験しない代わりに成長もしません。
毎日同じことの繰り返しになります。
上司が難しい課題を与えるのは、部下を試す意味もあります。
難しい課題から逃げる様子は、きちんと上司から見抜かれます。
断っても、上司は納得してくれますが、少しがっかりさせるでしょう。
「うまく逃げた」と思われる。
結局のところ、断って失敗をしなくても、人事評価に悪影響を及ぼすことになるのです。
一方、仕事ができる人は、難しい課題があれば、まず挑戦してみます。
むしろ難しい課題だからこそ、挑戦しようとします。
「ありがとうございます。ぜひやらせてください」という一言で、依頼を快諾します。
難しい課題は、見方を変えると、自分が成長できる絶好のチャンスでもあります。
乗り越えるのに時間や苦労はかかりますが、それだけの見返りはあるでしょう。
難しい課題を与えられるだけ、まだ幸せです。
上司から期待されている証拠でもあるからです。
期待されていなければ、難しい課題すら与えられません。
「この人ならきっとできる」「ぜひ成長してほしい」という期待をされているから、難しい課題を持ちかけられます。
たとえ難しい課題を引き受けて挫折したとしても、取り組む姿勢だけは評価してくれるでしょう。