失恋したときはこう思いましょう。
「口内炎ができたようなものだ」と。
日常では、ときおり口内炎ができて悩むことがあります。
じんじんした痛みが気持ち悪く、しばらく我慢の日々が続きます。
口内炎は不思議です。
気にしていると、余計に痛みは強く感じます。
傷口に注意が向いて、痛みがいっそう強く感じられます。
指で触ると、治るのも遅くなる。
ところが、仕事を始めると、口内炎の痛みも消えます。
注意が仕事に向くことで、痛みが消えたかのように感じます。
そして、いつの間にか治っています。
口内炎が治った後は、どの部分にあったのか忘れてしまうほどです。
「いつの間にか治ってしまった。あの痛みは何だったのだろう」と思うのです。
失恋も口内炎のようなものです。
失恋直後、心は傷ついて、精神的にも不安定になっているでしょう。
心の傷ばかり気にしていると、治りにくくなるばかりか余計に痛く感じます。
ところが目の前の仕事を始めると、心の傷が消えたかのように感じます。
傷が治ったわけではありませんが、注意がそれるため、痛みを感じにくくなる。
そして、いつの間にか治っているのです。
失恋なんて、ちょっとした口内炎。
傷の場所が、口の中か、心の中かの違いです。
あまり大げさに考えないこと。
できれば別のことをして、気を紛らわせていたい。
気づけば「いつの間にか治ってしまった。あの痛みは何だったのだろう」と思うようになるでしょう。