恋愛とは、催眠術にかかっているようなものです。
「恋は盲目」と言われます。
恋人に欠点があっても、見えなくなります。
恋人を現実以上に美化して、夢中になるほど惚れ込んでしまいます。
周りのことが見えなくなり、恋人のことしか見られなくなります。
そんな熱烈な関係も、そう長くは続きません。
付き合い始めてしばらく経つと、だんだんお互いの関係に慣れてきます。
じわじわ熱烈な愛情が冷めていき、現実的になってくる。
そんなとき、今まで見えなかった恋人の欠点が見えてくるようになります。
一度気づくと、今度は気になって仕方ない。
2人に緊張感もなくなり、マンネリも出てくる。
マンネリによって、交際関係に手抜きをするようになる。
その結果、いつしか2人の間に埋められない溝ができ、破局に至ります。
失恋したのではありません。
催眠術から解けたのです。
一時的に現実を見失っていただけ。
ようやく目が覚め、現実に気づきました。
恋は盲目という体験を、身をもって理解しました。
「高い授業料を払って、いい勉強ができた」と思えばいい。
人生の特別な課外授業です。
恋人を失っても、命を失うわけではありません。
催眠術から解けただけなのです。