就職活動に失敗する人は、すぐ諦めます。
たとえば、OB・OG訪問を先輩に申し込んで、断られたときです。
「ダメと言われたなら仕方ない」と思い、素直に引き下がります。
企業説明会に申し込んだときも、満員のため、参加できないことがあります。
満員で参加できなければ、仕方ありません。
「残念。縁がなかったことにしよう」と思って、諦めるのです。
一見、素直で潔く感じます。
しかし、こういうのは「素直」というより「諦めが早い」という状態です。
似ていますが、まったく意味が違います。
就職活動に成功する人は、ひと味違います。
どうするのかというと、無理を承知で、もう少し粘るのです。
もちろん粘るとはいえ、しつこいと迷惑になるため、常識の範囲で粘ります。
先輩にOB・OG訪問を申し込んで断られたとき、もう少し粘ってみます。
「厳しいのは承知ですが、そこを何とか、お時間を取れないでしょうか」
「○○さんが頼りなのです。30分だけでもいいので、お願いいたします」
熱意に押された先輩は「わかりました」と折れて、特別に時間を作ってくれることがあります。
企業説明会に申し込んで満員だったときも、粘り強さを見せます。
満員であることを承知のうえで、何とか参加できないかと、もう一度お願いしてみます。
それがダメなら、断られるのを承知で、当日会場に向かいます。
「立ち見でもいいので参加させてください」と、担当者に駆け寄って懇願します。
予約がないため参加できるはずはないのですが、担当者はその熱意と行動力に押され、特別に許可してくれる場合があります。
可能性は低いのですが、ゼロではありません。
少しでも可能性があるなら、無理を承知で、粘る価値はあるでしょう。