化粧のうまい友人がいると、とっさに聞いてしまう言葉があります。
「どこの化粧品を使っているの?」です。
きれいにメイクが仕上がっていると、化粧品の品質がいいからだろうと思います。
自分も同じ化粧道具を使えば、きっと彼女のようにうまくメイクができるに違いないと思います。
もちろん品質は大切です。
肌に吸着しやすかったり、のりがよかったりなど、高い品質が備わった化粧品があるのもたしかです。
しかし、化粧品ばかりに注意が向きすぎていませんか。
ここなのです。
化粧のうまい女性は、品質の高い化粧品を使っているからとは限りません。
化粧品の品質がよくても、メイクの技術が悪ければ、台無しです。
上質の口紅でも、べたべたした塗り方では、唇の輪郭が大きくなりすぎて、お化けのようになります。
上質のチークでも、べっとり塗れば、アニメのキャラクターのような顔つきになります。
多くの女性は、化粧といえば、まず化粧品の品質にこだわろうとします。
しかし、化粧品の品質は、技術によってカバーできます。
化粧のうまい女性は、高い技術があります。
化粧品の力もありますが、それ以上に、技術力が高いのです。
技術さえあれば、品質が多少悪い化粧品でも、それなりのメイクに仕上げることができます。
ノリが悪い化粧品でも、のりをよくする技術があればいいのです。
やぼったい色のリップでも、技術によっては、立体感を出す工夫があります。
メイクは、化粧品の品質より、メイクの技術のほうがはるかに大切です。
技術を身につけるために、時間と手間とお金をかけましょう。
メイクの技術は、年を取っても劣りません。
一生涯の財産です。
メイクで本当に差がつくのは、技術なのです。