年を取ると、頭が固くなる人がいます。
子どものころは、わからないことをすべて吸収しようとするため、頭が柔らかい状態です。
しかし、だんだん大人になるにつれて知識が増えます。
長く生きるほど過去もたくさん増えていくと、過去の経験を元に判断するようになるため、人の話を聞かなくなります。
「答えはすでに自分の頭の中にある」と思ってしまいます。
人の忠告を聞いても「それは違う」と頑固になり、なかなか考えを変えようとしません。
「そんな話は聞いたことがない」
「そんなこと、あり得ない」
たとえ、自分の考えが間違っているとわかっても、かたくなに否定します。
もし、相手を認めてしまえば、自分の考えが間違っていることを認めることになるからです。
頑固な人は、プライドが許さないと思い、余計に頑固になります。
頑固は老化への入り口です。
人の話を聞かないと吸収力が極端に弱くなるからです。
自分はよく知っていると思っていながら「井の中の蛙」になります。
自分の考えに自信を持つのはいいでしょう。
やはり経験が長い分だけ、多くの事情を見聞きし、体験しているからです。
しかし、頑固な人は「素直」にさえなれば、素晴らしい人になります。
人の忠告さえ素直に聞けば、他人の意見を素直に吸収できるようになり、知識や器を大きくできます。
「そんな話は聞いたことがない」と否定するのではなく「なるほど」と言ってみましょう。
「そんなこと、あり得ない」と拒絶するのではなく「そうかもしれない」と考えてみましょう。
その頭の柔らかさが、若返りの扉です。