執筆者:水口貴博

文章がうまくなる30の方法

23

すべてを語らないことで、すべてを語ることができる。

すべてを語らないことで、すべてを語ることができる。 | 文章がうまくなる30の方法

文章を書き始める前、どう書けばいいのかわからないときがあります。

しかし、書き始めると、不思議な現象が起こります。

一転して、次から次へと書くことが思い浮かんでくるのです。

「あれも書きたくなってしまった。これも書きたいな」と思い、文章を書いていると終わりが来ないのです。

自分の考えていることをすべて書こうとしたら、いつまで経っても終わりが来ません。

文章を書くときには、完璧を目指す必要はありません。

完璧を目指すと、終わりのない文章になります。

いくら書いても、足りない部分が見えてきて、文章が長くなります。

読みにくくなって、読まれなくなるのです。

では、どうすればいいのでしょうか。

読者を引き寄せる文章を書くコツは、すべてを語り切らないことです。

本当に大切なところだけを書いて、残りはすべて切り捨てます。

書きたくても、我慢です。

最重要の部分だけを書くのです。

書き手には、切り捨てる勇気が必要です。

切り捨てると、主張がきちんと伝わらなくなると思われますが、大丈夫です。

足りない部分は、読者が頭の中で補完してくれます。

「きっとこういうことを言いたいんだな」と補完しながら読み進めています。

すべては言い切らず、著者と読者が協力することで、すべてを語ることができるのです。

その結果、短い文章で、濃い内容に仕上げることができます。

短い文章ですから、読みやすくなるのです。

文章がうまくなる方法(23)
  • すべてを書ききらないようにする。
わざと面白いところで書き終えて、読み手の興味をかき立てる。

文章がうまくなる30の方法

  1. とにかく書いてみるだけでいい。
    書いてさえしまえば、書くコツがだんだんわかってくる。
  2. うまい文章を書くために大切なことは「読みやすさ、わかりやすさ、面白さ」。
  3. まず「結論」から始めることが大切。
  4. 漢字を使いすぎると、読みにくくなってしまう。
    必要以上に漢字を使わないようにしよう。
  5. 聞いてもわかる文章が、うまい文章。
  6. 言い切る文章にしよう。
    言い切ることで、読者の心に残る。
  7. しっかりインプットさえしていれば、うまくアウトプットができるようになる。
  8. 「最高の文章」と「最低の文章」から、書くコツを学ぶ。
  9. いじりすぎた文章はきれいだけど、面白くない。
  10. 書き手のこだわりなら、文法なんて気にしなくていい。
  11. 感嘆符を使いすぎると、気持ちや強調が、半減する。
  12. 言葉は、言い切らないと、伝わらない。
  13. 元気になる文章を書くには「すればいい」という表現を使う。
  14. 説得力のある文章を書くには、自分が経験したエピソードを入れるだけでいい。
  15. 長い文章を書いては、読んでもらえなくなる。
  16. 書くときに大切なことは「書く技術」より「観察力」。
  17. 文章で一番力を入れるべきは、タイトルだ。
  18. 「一万二千三百四十五」より「12345」のほうが、読みやすい。
  19. 「箇条書き」は、これからのスピードの時代に合った書き方だ。
  20. 大きい字であるほど、読みやすい。
  21. 「その、あの」を使いすぎると、読者が混乱する。
  22. 同じ表現を使いすぎると、読者が飽きてしまう。
  23. すべてを語らないことで、すべてを語ることができる。
  24. わざと面白いところで書き終えて、読み手の興味をかき立てる。
  25. 成功談は面白い。
    失敗談はもっと面白い。
  26. 失敗から這い上がってきたエピソードに、人は感動する。
  27. クレームは、よい文章を書くための貴重な意見。
  28. 余白を大切にすると、文章の質が上がる。
    余白が、1文1文の価値を上げる。
  29. 文章力をつけるには、書くことを「習慣」にすればいい。
  30. 面白いお笑いコンビと、そうでないコンビの違いとは。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION