執筆者:水口貴博

文章がうまくなる30の方法

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同じ表現を使いすぎると、読者が飽きてしまう。

同じ表現を使いすぎると、読者が飽きてしまう。 | 文章がうまくなる30の方法

文章を書くときには、同じ表現を繰り返しすぎないように気をつけましょう。

文章をたくさん書くうちに、知らない間に同じ表現をたくさん使ってしまうことがあります。

もし、何かの意図があって繰り返しているなら、かまいません。

しかし、新鮮味のある文章を書くためには、できるだけ同じ表現は避けたほうが無難でしょう。

同じ表現ばかり使っていると、読者はだんだん飽きてしまいます。

思ったより、読者は表現に敏感です。

2回3回と同じ表現を使いすぎてしまうと「ボキャブラリーが少ない人だな」と思い、飽きてしまうのです。

人間で言う癖のようなものです。

唇をなめる癖のある人は、1度や2度なら許せますが、10回20回と繰り返すと、癖が気になり話に集中できなくなります。

これは本人は気づいていないことが多いです。

誰かが言ってあげないと直らないため、他人から自分がどう映っているのかを知っておく必要があります。

たとえば、私の文章の癖は「自分のエピソードばかり出してしまうこと」です。

これは、母に文章を読んでもらったときに言われました。

「貴博は、自分のことばかり、話しすぎ」と言うのです。

私は、自分の経験したことは具体的エピソードですから、文中で出してもいいと思っています。

ただ「出しすぎ」と言うことには、気をつけなければなりません。

私は、母に言われるまで、全然気づきませんでした。

文の中で、私は少し、でしゃばりすぎていたようです。

私は母に言われてから、以後、その癖を注意するようにしました。

文章の中での表現癖は、なかなか本人では見つけにくいものです。

誰かに、気になるところを言われたら、素直に自分の文を見直してみましょう。

そうすると、今まで見えなかった表現癖が見えてくるのです。

文章がうまくなる方法(22)
  • 同じ表現ばかり、使いすぎないようにする。
すべてを語らないことで、すべてを語ることができる。

文章がうまくなる30の方法

  1. とにかく書いてみるだけでいい。
    書いてさえしまえば、書くコツがだんだんわかってくる。
  2. うまい文章を書くために大切なことは「読みやすさ、わかりやすさ、面白さ」。
  3. まず「結論」から始めることが大切。
  4. 漢字を使いすぎると、読みにくくなってしまう。
    必要以上に漢字を使わないようにしよう。
  5. 聞いてもわかる文章が、うまい文章。
  6. 言い切る文章にしよう。
    言い切ることで、読者の心に残る。
  7. しっかりインプットさえしていれば、うまくアウトプットができるようになる。
  8. 「最高の文章」と「最低の文章」から、書くコツを学ぶ。
  9. いじりすぎた文章はきれいだけど、面白くない。
  10. 書き手のこだわりなら、文法なんて気にしなくていい。
  11. 感嘆符を使いすぎると、気持ちや強調が、半減する。
  12. 言葉は、言い切らないと、伝わらない。
  13. 元気になる文章を書くには「すればいい」という表現を使う。
  14. 説得力のある文章を書くには、自分が経験したエピソードを入れるだけでいい。
  15. 長い文章を書いては、読んでもらえなくなる。
  16. 書くときに大切なことは「書く技術」より「観察力」。
  17. 文章で一番力を入れるべきは、タイトルだ。
  18. 「一万二千三百四十五」より「12345」のほうが、読みやすい。
  19. 「箇条書き」は、これからのスピードの時代に合った書き方だ。
  20. 大きい字であるほど、読みやすい。
  21. 「その、あの」を使いすぎると、読者が混乱する。
  22. 同じ表現を使いすぎると、読者が飽きてしまう。
  23. すべてを語らないことで、すべてを語ることができる。
  24. わざと面白いところで書き終えて、読み手の興味をかき立てる。
  25. 成功談は面白い。
    失敗談はもっと面白い。
  26. 失敗から這い上がってきたエピソードに、人は感動する。
  27. クレームは、よい文章を書くための貴重な意見。
  28. 余白を大切にすると、文章の質が上がる。
    余白が、1文1文の価値を上げる。
  29. 文章力をつけるには、書くことを「習慣」にすればいい。
  30. 面白いお笑いコンビと、そうでないコンビの違いとは。

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