執筆者:水口貴博

文章がうまくなる30の方法

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漢字を使いすぎると、読みにくくなってしまう。必要以上に漢字を使わないようにしよう。

漢字を使いすぎると、読みにくくなってしまう。必要以上に漢字を使わないようにしよう。 | 文章がうまくなる30の方法

書き始めのころは「できるだけかっこよく見える文章を書いてやろう」と意気込んでしまいがちです。

それはまず、漢字に現れます。

たくさんの漢字を使ってしまい「どうだ、俺はこんなに漢字を知っているんだぞ。すごいだろ」と、見せつける文章になっています。

たしかに漢字を使うと、いかにも難しそうでかっこいい文章に見えてしまいがちですが、その代わり読みにくい文章になります。

読み手には、読みやすい文章が好まれます。

読み手には、漢字がたくさんあってかっこいい文章でも、読みにくければ「ありがた迷惑」です。

逆に漢字を使わないことで、文章が読みやすくなります。

十返舎一九の代表作『東海道中膝栗毛とうかいどうちゅうひざくりげ』は、それまでの文語体のお堅い文章とは違い、口語体で書かれています。

口語体のほうが、庶民には親しみが持て、読みやすかったのです。

その結果、たくさんの人に読まれることとなったのです。

漢字ばかりで書いた学術書のほうが、しっかりした内容の文章ではあります。

しかし、読者が「漢字ばっかりで難しそうだな。読むのが面倒」と言えば、それまでなのです。

文章がうまくなる方法(4)
  • 漢字を使いすぎないようにする。
聞いてもわかる文章が、うまい文章。

文章がうまくなる30の方法

  1. とにかく書いてみるだけでいい。
    書いてさえしまえば、書くコツがだんだんわかってくる。
  2. うまい文章を書くために大切なことは「読みやすさ、わかりやすさ、面白さ」。
  3. まず「結論」から始めることが大切。
  4. 漢字を使いすぎると、読みにくくなってしまう。
    必要以上に漢字を使わないようにしよう。
  5. 聞いてもわかる文章が、うまい文章。
  6. 言い切る文章にしよう。
    言い切ることで、読者の心に残る。
  7. しっかりインプットさえしていれば、うまくアウトプットができるようになる。
  8. 「最高の文章」と「最低の文章」から、書くコツを学ぶ。
  9. いじりすぎた文章はきれいだけど、面白くない。
  10. 書き手のこだわりなら、文法なんて気にしなくていい。
  11. 感嘆符を使いすぎると、気持ちや強調が、半減する。
  12. 言葉は、言い切らないと、伝わらない。
  13. 元気になる文章を書くには「すればいい」という表現を使う。
  14. 説得力のある文章を書くには、自分が経験したエピソードを入れるだけでいい。
  15. 長い文章を書いては、読んでもらえなくなる。
  16. 書くときに大切なことは「書く技術」より「観察力」。
  17. 文章で一番力を入れるべきは、タイトルだ。
  18. 「一万二千三百四十五」より「12345」のほうが、読みやすい。
  19. 「箇条書き」は、これからのスピードの時代に合った書き方だ。
  20. 大きい字であるほど、読みやすい。
  21. 「その、あの」を使いすぎると、読者が混乱する。
  22. 同じ表現を使いすぎると、読者が飽きてしまう。
  23. すべてを語らないことで、すべてを語ることができる。
  24. わざと面白いところで書き終えて、読み手の興味をかき立てる。
  25. 成功談は面白い。
    失敗談はもっと面白い。
  26. 失敗から這い上がってきたエピソードに、人は感動する。
  27. クレームは、よい文章を書くための貴重な意見。
  28. 余白を大切にすると、文章の質が上がる。
    余白が、1文1文の価値を上げる。
  29. 文章力をつけるには、書くことを「習慣」にすればいい。
  30. 面白いお笑いコンビと、そうでないコンビの違いとは。

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