執筆者:水口貴博

人生を豊かにする30の習慣

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恨みは、必ず自分に跳ね返ってくる。

恨みは、必ず自分に跳ね返ってくる。 | 人生を豊かにする30の習慣

私が小学生のころの話です。

ある日、学校でいざこざがあり、いらいらして家に帰ったことがありました。

「憎い。悔しい。恨んでやる」

感情を抑えきれず、乱暴な言葉を吐いていました。

そんな私を見ていた祖父が、ある言葉を言いました。

「人を恨めばね、いずれは自分に跳ね返ってくるぞ」

いらいらしていた私には、当時、この言葉の本当の意味が理解できませんでした。

「なぜ自分に跳ね返ってくるのだろうか」

不思議に思い、そのときは軽く流してしまっていました。

言葉の意味を理解するようになったのは、それから数年後、祖父が亡くなった後のことです。

相変わらず人を恨んでいた自分は、あるとき、ふとしたことで気づきます。

人を恨んでいる心の声は、自分しか聞こえていないのです。

あなたにも、こんな経験ありませんか。

むかつくことがあると、つい、何度も繰り返し心の中で叫びますよね。

「あの人、むかつく。悔しい」

口には出して言いませんが、心の中で、そう思います。

魔法の言葉のように、何度も口にしますね。

そうすると、一番疲れるのは誰でもない、自分なのです。

心で思っていることですから、相手の耳に直接聞こえるわけではありません。

聞こえているのは、自分だけです。

「ばか」「死ね」という恨みを感じているのは、実は自分しかいないのです。

人を恨めば恨むほど、自分に跳ね返ってくるとは、このことです。

相手への憎しみは、自分にしか聞こえてこないのです。

損をするのは、自分ばかり。

疲れるのも、自分ばかり。

「なんだ、人を恨んでも、自分に跳ね返っているではないか」

人を恨めば、自分に跳ね返ってくることが、理解できたのでした。

この事実に気づいた私は、以後、もう疲れるから人を憎んだり恨んだりするのはやめようと思いました。

意味がないし、疲れるし、時間も無駄だからです。

何の得にもなりません。

それどころか、自分が余計に損をするばかりだからです。

祖父からの何気ない一言は、大切な人生の教えであったと気づくまでに、長い時間がかかったのでした。

人生を豊かにする習慣(3)
  • 人を恨むのは、もうやめる。
腹は立てない。
義理を立てる。

人生を豊かにする30の習慣

  1. 人生とは、大きなピラミッド。
    「行動」という小さな石(意志)から成り立っている。
  2. 握れば拳。
    開けば手のひら。
  3. 恨みは、必ず自分に跳ね返ってくる。
  4. 腹は立てない。
    義理を立てる。
  5. 格言を会話の中に取り入れると、話に説得力が出る。
  6. 記念日は、あなたと相手がより深く仲良くなるチャンス。
  7. 勉強では、学びより姿勢が大切。
  8. 結果をすぐ求めない。
  9. 継続する学習こそが、成長の王道である。
  10. 忙しいと言う人は、本当に忙しい人ではない。
    面倒くさいやりとりから逃げているだけである。
  11. ごめんなさいという機会は、あなたの欠けている部分を知る機会。
  12. 初めて会う人とも、楽しい会話ができるようになろう。
  13. 人違いは、出会いのきっかけ。
  14. 早起きする人は、みんな、素晴らしい人ばかり。
  15. ヒマワリの積極性を学ぼう。
  16. 100パーセントを求める癖をやめよう。
  17. 「テキトウ」に考えることが、最も「適当」である。
  18. 人の為(ひとのため)と書いて「偽(いつわり)」と書く。
  19. 自分の願望のために生きると、私利私欲の道に走ることになる。
  20. むかっとしたときこそ、あなたの本性が現れる。
  21. 過去は、変えることができる。
    今を素晴らしくすることで、過去も素晴らしくなる。
  22. 下から上を見て、判断するのではない。
    上から下を見て、判断するのだ。
  23. いらない物を捨てると、福がやってくる。
  24. スッピンの顔には、花がなくても、安心がある。
  25. 仮面をかぶって、生きていませんか。
  26. ためらいは、神様からの「まだ早すぎますよ」という警告。
  27. 本当の勉強とは、意識を高めることである。
  28. 断り上手は、世渡り上手。
  29. 前を進むときには、後ろを確認しよう。
  30. 人生は、丸くなるための旅路である。

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