同じところで何枚も写真を撮る人がいます。
写真を撮っては確認して削除して、また撮っては確認して削除することを、繰り返しています。
「これはアングルがよくない」
「思ったほどきれいに取れていない」
「もうちょっと上から撮り直したほうがいいだろう」
ブログやSNSに載せるため、納得するまで何枚も撮っているのでしょう。
ベストショットが撮れるまで何枚も粘ります。
納得できるまで、同じところで何枚も写真を撮っている人がいるのです。
2回や3回程度ならまだいいのです。
フラッシュを忘れることもあります。
逆光になるとは気づかず、写りが悪くなることもあります。
撮った瞬間、たまたま目をつぶってしまうこともあるでしょう。
あまりに写りが悪ければ、撮り直すことがあるのは当然です。
1回目でベストショットを実現するのはなかなか難しいものです。
しかし、悪いところもないのに、同じところで何度も撮り直す行為は要注意です。
それは上品と言えません。
品位を損なう行為です。
「最高の1枚でなければいけない」と思えば思うほど、欠点探しがエスカレートして、いつも何かが不自然に見えます。
何度撮ろうと納得できず、しつこく撮り直すことになります。
同じところで何枚も写真を撮るのは、上品と言えません。
品位を損なう行為です。
たとえベストショットが取れたとしても、歓迎される行為ではありません。
同じところで何枚・何十枚と撮り直す行為は、限度を超えれば、迷惑行為になります。
撮ることに集中していると、肉眼の目で見て感動することを忘れます。
レストランであれば、何度も撮り直しているうちに、温かい料理は冷め、冷たい料理は生ぬるくなります。
観光地であれば、周りの人の迷惑になるでしょう。
こういう人は、自分が恥ずかしい行為をしていることに気づいていません。
写真はきれいに撮れても、行為が残念です。
自撮りをするのはいいですが、同じところで何枚も自撮りをするのは、客観的に見て痛々しい様子です。
レストランであれば、カメラの撮影音が何度も響き、店内の雰囲気を壊してしまいます。
隣のお客さんが映り込めば、プライバシーが気になります。
同じところで何枚も撮り直していると、周りから「非常識」と思われても不思議ではありません。
限度を超えると、危ない人だと思われることになるでしょう。
撮り直すなら、あらかじめルールを作っておきましょう。
撮り直すなら「3回まで」です。
ルールを作っておけば、しつこく撮り直すことがなくなります。
少しくらいおかしくても、その瞬間の自分を大切にしましょう。
変な顔になってしまっても、それはそれで自分です。
少しくらい写りが悪くなっても、正直なワンシーンです。
気に入らない1枚になったとしても、偶然の1枚を大切にすることです。