ときどき席に座ったまま、ごみをごみ箱に投げる人がいます。
ちょっと離れたところから、バスケのプレイのように、ごみをぽいっとシュートするのです。
気持ちはわかるのです。
ごみを捨てたくても、ごみ箱まで数歩の距離があると、席を立つ必要があります。
ごみ箱のところまで歩くのがだるいと、席に座ったままごみを投げたくなるでしょう。
うまくシュートが決まれば、席を立つ手間が省けます。
スコアが入ったかのような感覚もあり、ちょっと嬉しい気持ちも得られるでしょう。
ごみ箱まで遠すぎず近すぎずちょうどいい距離だと、ごみを投げたい衝動に駆られることもあるでしょう。
もちろん「遊び」という意味であれば悪くありません。
子どもが遊び半分でやるぶんには別に問題ないでしょう。
しかし「マナー」という意味ではNGです。
品位に欠けた不作法な行為です。
ごみ場に向かってごみを投げるのは、ごみで遊んでいることになります。
大人がやっていると、子どものように見られるでしょう。
「ごみを投げる」という行為に心当たりがあるならイエローカードです。
子どもが遊びで楽しむならまだかわいいものですが、大人が職場ですると見苦しくなります。
日頃から癖になっている人は見直したほうがいいでしょう。
安易な気持ちでごみ箱にごみを投げるのではありません。
おっくうな気持ちがあっても、きちんと席を立ち、ごみ箱のところまで歩いてごみを捨てましょう。
一つ一つの所作を丁寧に行うことで、品が生まれるのです。