話すネタは、時間軸が大切です。
時間軸を大きく分けると、3つあります。
もちろんどの時期の話でもいいのですが、雑談の印象や盛り上がり方に違いがあります。
雑談が下手な人は、過去の話を話します。
たとえば、昔に経験した成功談や失敗談、面白い体験や珍しい出来事などです。
もちろんたまに話す程度ならいいのです。
人づての話より実体験の話のほうが、面白い会話ができるでしょう。
実際に自分が体験した話なら、昔話であっても具体的に生々しく話ができるはずです。
時間軸を広げたほうが、扱えるネタも広がるのは間違いありません。
しかし、いつも過去の話ばかりになると印象が変わります。
たまに過去の話をするのはOKですが、いつも過去の話をするのはNGです。
過去の話は、あくまで昔の出来事。
過去の話を持ち出しても、あくまで当時の話なので、実感が湧きにくかったり楽しみにくかったりします。
話すネタが昔の話ばかりになると、過去にとらわれているような誤解を与えることもあるでしょう。
くよくよ後ろばかりを気にして、しっかり前を向いて生きていない様子に思えます。
大切なのは、今です。
「今はどうなのか」「これからどんな予定があるのか」という話が、聞いている人をわくわくさせます。
雑談が上手な人は、現在や未来の話を話します。
「実は今、面白い仕事に取り組んでいる」
「ここに来る途中、面白い出来事に遭遇した」
「来月、海外旅行に行く予定がある」
現在や未来の話は、必ず面白いネタになります。
いわば、できたてのネタ。
できたての料理が一番おいしいように、できたてのネタも一番面白い。
話す側にとっても、現在や未来の話のほうが現在進行形の話なので、詳しく語ることができるでしょう。
現在や未来の話だからこそ、感情を込めた話し方がしやすくなります。
現在や未来の話をすると、相手は強い興味関心を引かれ、会話に引き込まれるのです。