会話はキャッチボールに似ています。
自分が話せば、話の内容に沿って相手が話します。
相手が話し終われば、話の内容に沿って自分が話し始めます。
話がお互いを行き交う様子は、キャッチボールとそっくり。
ボールが交互に行き交いながら、だんだん会話のテンションが上がり、盛り上がります。
会話のキャッチボールのとき、雑談が上手な人と下手な人に違いがあります。
雑談が下手な人は、1回の話が長い。
自分が話したいことを、気が済むまで話し続けます。
相手の話が終われば、また自分の長話が始まります。
つまり、ボールを持っている時間が長い状態です。
本人は、丁寧に話しているつもりですが、相手が受ける印象は違います。
相手は「じらさないで、早くボールを投げ返してほしい」と思うでしょう。
1回の話が長いと、だんだん雑談の雰囲気がたるみ、リズムとテンポが悪くなります。
雑談が上手な人は、1回の話が短いのが特徴です。
できるだけ話が短くなるように心がけています。
話が長くなるようなら、簡潔にわかりやすくまとめ、会話のボールを相手に渡します。
相手の話が終われば、話の内容に沿って自分が話をして、やはり短く済ませます。
1回の話が短いと、ボールを持っている時間が短くなります。
ボールが早く返ってくると、雑談にスピード感と熱気が生まれます。
リズムとテンポもよくなる。
ボールが素早く行き交うようになるので、雑談のテンションが上がり、雰囲気も盛り上がるのです。