どんな人間関係においてもそうですが、初めにどちらかが仲良くなろうとアプローチをしなければなりません。
理想をいえば、お互いに同時に仲良くなろうとしていくことです。
お互いに仲良くなろうと心がけ、態度に出していけば、すぐ仲良くなります。
しかし、これはあくまでも理想的な形で、現実には、なかなかそうはいかないこともあります。
社会に出てからの立場では、必ず上下関係が付きまとってきます。
そのためになかなか思うような態度や発言をすることができず、もどかしい気持ちになることも多くあります。
私もこれだけ人間関係向上についての本を書いておきながら、やはりなかなかうまくいかないこともあります。
私は自分の体験で得た知恵を紹介しているのであって、それらがすべて完璧にこなせているわけではないのです。
自分で書いているのに「うん」とうなずきながら勉強しているくらいです。
社会での人間関係は、新人であるほど上下関係の差がはっきりしています。
そのために、言いたいことが言えず、仲良くしようとしてもうまくいかないことがあります。
しかし、うまくいかなくても、うまくいくように心がけたことは、素晴らしい経験になります。
私の場合は、自分が苦手だなと思う人ほど話しかけるようにして、何とか相手との溝をなくしていこうと心がけています。
たった一言の挨拶だけでも、自分が苦手だなと思う人ほど話しかけていくことで溝はどんどん消えます。
自分から壁を作り、関係が悪いままでは何の得にもならず、自分に跳ね返ってくることになります。
仲良くなるためのアプローチは、まず自分からだと思ってください。
相手の顔色をうかがう手間が省け、積極的に素早く仲良くなることができるようになります。
仲のいい人間関係を作っていくためには「仲良くなろう」という心がけと態度を意識的に取っていくことが大切なのです。