別れ話で嘘をつくこともあっていいでしょう。
本来は正直な理由で言って伝えるべきですが、正直な理由だからこそこじれることもあります。
たとえば、相手がストーカーになる可能性がある場合です。
正直な理由を言えば、相手の性格からして、しつこくつけ回してきそうな不安がある。
面倒な問題にこじれる可能性が高ければ、正直がよいとわかっていても、なかなか言いにくいでしょう。
この場合、都合のいい嘘でその場を切り抜けることも許容範囲です。
無難な嘘をつけば、相手の理解を促せ、きれいに別れられるでしょう。
「嘘も方便」という言葉があるとおり、時には役立つ場面があるのも事実です。
ただし、別れ話で嘘をつくなら、1つ条件があります。
嘘を死ぬまで貫く覚悟でいることです。
中途半端な嘘は相手を傷つけます。
そして、もし嘘がばれると大変やっかいです。
そのときはきれいに別れることができても、後からトラブルに発展する可能性があります。
嘘を死ぬまで貫くのは大変です。
重荷を死ぬまで背負うことになります。
それが嫌なら、やはり正直に伝えたほうがいいでしょう。
嘘にならない範囲で、言い方を柔らかい表現で工夫してはいかがでしょうか。
同じ意味を伝えるにも、表現を変えるだけで印象が変わります。
「あなたの考え方が嫌い」という表現より「価値観が合わない」という表現のほうが、響きが柔らかくなります。
「今すぐ別れたい」と言うより「お互い別々の道に進もう」と言うほうが、建設的な未来を感じさせるでしょう。
嘘を死ぬまで突き通す覚悟がないなら、きちんと正直な理由を伝えておくのが賢明です。