「火事場のばか力」という言葉があります。
差し迫った状況で、潜在的な力を発揮する様子を例えた言葉です。
火事の状況でよく見られることから「火事場のばか力」という呼び名がつきました。
私たち人間は、潜在的な力が備わっていますが、普段は発揮していません。
火事場のばか力をいつでも発揮できれば、どれだけ素晴らしいことでしょう。
火事のような、差し迫った状況しか発揮できないと思いますが、そうではありません。
その気になれば、火事場のばか力は、いつでも出せます。
自分の家が火事になっているところを、想像するのです。
想像とはいえ、鮮明かつ具体的に想像できれば、気持ちをさっと切り替えられます。
では、さっそく想像してみましょう。
今、自分の部屋が、真っ赤に燃えています。
ぱちぱち、燃えている音も聞こえてきます。
灰色の煙が立ち込め、呼吸ができません。
外からは「助けて」という叫び声も聞こえてきます。
色、におい、音など、できるだけ鮮明に想像するのがポイントです。
鮮明に想像できるほど「死にたくない。こうしてはいられない」という気持ちが吹き上げてきます。
火事場のばか力に近い力を、出すことができるはずです。
人間に備わった、潜在的なパワーなのです。