夢に向かう人なら、一度は憧れる響きがあります。
偉人です。
夢を達成できた人として、代表的な呼ばれ方の1つです。
力強い響きがありますね。
「すごい人だな」と言われると、やはり誇らしく感じます。
誰もが一度は「偉人になりたい」と憧れることでしょう。
これが危険なのです。
偉人と呼ばれるために、努力するのはよくありません。
偉人と呼ばれるためには、まず人目が大事になります。
褒められたり驚かれたり尊敬されたりするような見え方になるよう、意識が向きます。
そのための手段として、マスメディアへの露出を増やそうと考えます。
たしかにマスメディアに取り上げられれば、注目が集まり「すごい人」と思われるでしょう。
新聞、雑誌、テレビなどに取り上げられている人は、いかにも有名人である雰囲気が漂います。
しかし、露出に力が入るほど、夢が遠ざかります。
仕事の実績を身につけるより、露出に力が入るようになるため、夢への追求が間に合わないのです。
外見ばかりが磨かれ、中身が空っぽになります。
マスメディアに取り上げられているからとはいえ、必ずしも偉人とは限りません。
広告は、お金がある程度あれば、何とかなります。
うわべばかりに注意を払う一方、見合うだけの実績がないのでは、がっかりされます。
「偉人」という響きに、生き方を惑わされないことです。
では、どうするのか。
偉人になる努力をするのではありません。
偉業を果たす努力をするのです。
大切なのは、あくまで仕事であり、実績です。
夢に向かう生き方を、いま一度、振り返ってみましょう。
偉人になる努力ですか。
偉業を果たす努力ですか。
偉人とは、世のため人のためになるような、立派なことを成し遂げた人のことを言います。
偉業があってこその、偉人です。
世の中にインパクトを与える仕事にこそ、すべてを集中です。
偉業を果たそうとする人が、結果として、偉人になれるのです。