執筆者:水口貴博

気が利く人になる30の方法

15

言いにくい言葉を言えるのが、本当の友人。

言いにくい言葉を言えるのが、本当の友人。 | 気が利く人になる30の方法

ある日の電車でのことです。

隣り合わせた女性2人のこんな会話を耳にしました。

「相談があるんだけど。内緒だよ。実は○○さん、わきがだと思うの」

どうやら、友人の1人がわきがのようで、悩んでいるようでした。

「言えない。言ったら絶対に傷つくと思うの」

女性は、わきがであることを相手に言えず、どうすればいいのか悩んでいる様子でした。

においは嫌だけど、注意したくても注意しづらいという難しい状況です。

その気持ちはわかります。

しかし、私は、そのわきがの友人が、彼女にとって本当の友人ではないことがわかりました。

「言ったら絶対に傷つくと思う」という発言は、相手のことを考えている、優しい言葉のように思えます。

しかし、本当に相手のことを心から考えていれば、必ず言いにくい一言を言えることができるようになるはずです。

わきがだと知らないまま日常生活を送っていれば、ほかの人たちへも迷惑がかかります。

早めに教えてあげることができるのが、本当の友人です。

本当の愛であり、本当の優しさです。

「言ったら絶対に傷つくと思うの」という発言は、どこかでまだ「人ごと」という意識があるのです。

「一応友人だけど、他人だから、自分には関係ない」と思い、会話のネタにします。

こういうのが、一番よくありません。

優しいどころか、陰でこそこそ悪口を言っている人と変わりありません。

優しいふりをしているだけです。

もし、私がわきがなら、一刻も早く知らせてほしいと思います。

わきがという事実が恥ずかしいことでも、知らないまま生活をするほうが、もっと恥ずかしいものです。

わきがだと知らなければ、いつまで経っても解決もしません。

それでいて、いつの間にか、周りの人に迷惑をかけてしまいます。

自分がわきがだと早く知れば、何か対策を講じることができるでしょう。

デオドラントを使ったり、朝にシャワーを浴びたり、何かできるはずです。

それは、まず知らないとできません。

相手の将来を考え、本当に気を利かせたければ、言いにくい一言こそ、早めに伝えてあげることです。

それができる人こそ、本当の友人です。

たしかに相手は、一瞬傷つくかもしれません。

しかし、早めに伝えてくれたあなたのことを、感謝してくれるようになります。

気が利く人になる方法(15)
  • 言いにくい一言こそ、早めに伝えてあげる。
気が利く人は、料理の取り分けを積極的にする。

気が利く人になる30の方法

  1. 人に喜んでもらうために、気が利く人になろう。
  2. まずは、受け身が大切。
  3. 気の利いたサービスを受けたとき、メモに残す習慣を身につける。
  4. ゲーム感覚でもいい。
    相手がしてほしいことを推察しよう。
  5. 大変そうな人を見て「大変そうですね」と話しかけるだけでいい。
  6. 当たり前の言葉をかけるだけでいい。
  7. 花粉症で困っている人に、そっとティッシュを差し出す。
  8. 立場を交代すると、相手の気持ちがわかるようになる。
  9. いきなり相手の立場になるのではなく、まずお手伝いから始めればいい。
  10. 気の利く人になることは、連想ゲームの達人になること。
  11. むかつく人との出会いは、自分の器を大きくするチャンス。
  12. 気の利く人は、誕生日前にプレゼントを贈る。
  13. 「気が利く」とは、少し早めに行動すること。
  14. ささいなことや情報の積み重ねが、大きな仕事の土台になる。
  15. 言いにくい言葉を言えるのが、本当の友人。
  16. 気が利く人は、料理の取り分けを積極的にする。
  17. 誰もが嫌がるエレベーターのボタンを、押す人になろう。
  18. 手伝う人が、手伝われる。
  19. 気の利かない人は、だらだら長いのがかっこいいと思っている。
  20. 見えないところは、どうやって褒めていけばいいのか。
  21. 気の利く人は、残らないプレゼントを贈る。
  22. 気の利かない人は、クレームを人に言わせる。
    気の利く人は、クレームを自分で言う。
  23. 気の利く人は、次の人のことを考える。
  24. 思いやりのある人間社会の土台は、気を利かせ合うこと。
  25. 相手のことを考えて「まとめて一緒に」という習慣を身につけよう。
  26. 謝らないと、禁煙席に座れない?
  27. 気が利く人は、わざと負ける。
  28. 気を利かせて、バックアップを取っておく。
  29. 気の利く人は、予備の傘を会社に置いている。
  30. 気を利いた行動をする人が1人いれば、どんどん増えていく。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION