「おいしい食事だけど、量が多くて食べきれない」
そう思ったことはありませんか。
食事はおいしいけれど、量が多くて、食べきれないときがあります。
こうしたときに、食事をおいしくいただいた空気を壊してしまう、お決まりのパターンがあります。
「残すなんてもったいない! 全部食べろ!」という、怒りの一言です。
たしかに食事を残すよりは、きれいに食べきったほうがマナーがいいです。
残さないほうが、お店の人も喜びます。
しかし、人間ですから、胃の大きさに限界があります。
「腹八分目」という言葉があるように、八分目までが一番おいしく健康にもいい。
八分目を超えると「おいしい」より「苦しい」のほうが先にくるようになります。
カロリーの取りすぎのため、健康にもよくありません。
「もったいないから、全部食べろ!」と怒る人がいると、せっかくおいしくいただいた食事の雰囲気が悪くなってしまうのです。
もったいないからと全部食べさせようとしても、おいしくありません。
見ている側もつらいです。
後味も悪くなります。
食べきれない食事は、食べきれないままでいいのです。
「残すな。全部食べろ」という人は、マナーを意識しているつもりかもしれませんが、周りの人に不快を与えているのです。
無理やり食べるより、残したほうがいいです。
食べられなければ、食べられないままでいいのです。