相手の話が常識を超越していると、嘘だなとわかります。
にこにこしながら「私の前世は王族です」と言えば「わかりやすい嘘だなあ」と思うでしょう。
相手は「嘘」とは言いませんが、堂々と断言していると、かえって面白くなります。
騙す嘘は嫌われますが、楽しませる嘘は愛されます。
話している側も、完全にネタのつもりです。
楽しませるような雰囲気で、わかりやすい嘘を持ちかけてくることがあるものですね。
そんなとき、どんなリアクションをするかです。
注意したいのは、見抜くようなリアクションです。
「嘘でしょ」
「冗談でしょ」
「ばればれだよ」
これほどつまらないリアクションはありません。
わかりやすい嘘を見抜いたところで、何のアピールにもなりません。
見抜くようなリアクションをすると、話の腰を折ることになって場が白けてしまいます。
「ノリが悪い人だな」と思われて終わりになるのです。
こういうときは、信じるふりをしながら聞きましょう。
「すごいですね!」
「えっ、そうなんですね!」
「実は前から『ちょっと違うな』と思っていたところです」
話の腰を折りません。
むしろ信じているような相槌を打っていくのがポイントです。
わざとらしい雰囲気が出てもOK。
信じているふりをして、話の流れを止めないことです。
そのまま話を進めていけば、どんどん話が盛り上がります。
これが「ノリ」です。
おしゃべりを楽しくするためにはノリが欠かせません。
相手がわざとらしい嘘をついているときは、こちらもわざとらしい演技をするのがマナーです。
話すほうもノリノリでわかりやすい嘘をつくなら、聞くほうもノリノリで信じるリアクションを返してきましょう。
おしゃべりは「楽しい」が正義です。
嘘だとわかりつつ、信じているふりをしながら話を聞く人がモテるのです。