悩んでいるときは、苦しい時間です。
結論が出せないときは、どうしたらよいかわからなくて困るでしょう。
気持ちも落ち着かず、ストレスもあり「早くこの悩みから解放されたい」という一心のはずです。
しかし、悩むのは、苦しいばかりではありません。
悩んでいるときは、あれこれ複雑なことを考えている状態です。
悩むとは、いわば脳の筋トレです。
「どうすればいいだろうか。何かよい解決策はないだろうか」
あらゆる可能性を模索している状態です。
さまざまな可能性について考えているときの脳は、活性化されています。
悩めば悩むほど、脳の神経ネットワークが強化されます。
つまり、悩んでいるときが、成長しているときでもあるのです。
人間は「どうすればいいだろうか」と悩みながら成長する生き物です。
人間の脳はなぜこれほど発達したかというと、悩む能力があるおかげです。
地球上にいる数多くの生き物の中で、高度に考えることができるのは、唯一人間だけです。
深く悩めることも、人間ならではの能力です。
ささいなことでも敏感に反応して考えてしまう性格は、将来きっと大きく成長します。
いつか「ささいなことに悩みやすい性格でよかった」と思える日が来るでしょう。
悩めることにも感謝しましょう。
悩めば悩むほど、あなたは成長するのです。