上手にラブレターを書こうと思ったら、夜以外の時間に書くのが鉄則です。
夜には、独特の興奮作用があります。
理性をコントロールできなくなったり、客観視ができなくなったりして、どぎつい内容に仕上がるでしょう。
「死んでも、君を追いかける」
「君のためなら、何でもできる」
「君は、夜空に浮かぶ星々より美しい」
危ない内容を平気で書いてしまうから、夜は怖い。
本気を通り越して、ふざけているのかと思ってしまいます。
書いているときは真面目なのですが、朝になって読み返してみると、恥ずかしくてたまらないのです。
さて、この状況を、あえて逆手に取ってみましょう。
あえて相手に渡さないのを前提に、わざと夜にラブレターを書いてみるのです。
恥ずかしい表現も我慢しません。
きれいに書こうとも考えません。
吹き上げる感情に任せて、思いついた情熱的な表現を、そのまま思いきり書いてしまいます。
恥ずかしくない内容にするのではなく、恥ずかしい内容にするつもりで書いてみるのです。
そのラブレターを朝になって読み返して、自分で思いきり大笑いしてみるといいでしょう。
「こんなことを書くなんて、どれだけロマンチストなのだろう」
大失敗を犯す前に反省できれば、自分を客観視できる機会になります。
相手に渡さないなら、失敗にはなりません。
わざと夜にラブレターを書くと、自分の新たな一面を発見できるはずです。