付き合っているときは、2人が1つであるように感じるものです。
いえ、2人が1つと感じるようにしたいと思うはずです。
「少しでも一緒にいたい」
「少しでも近くにいてほしい」
頭の中では、いつも相手のことばかりを考えるでしょう。
ばらばらになるのが嫌で、常に連絡を取り合って、1分1秒でも長く相手とつながっていたいと思うもの。
しかし、いくら仲が深くなっても、忘れてはいけないことがあります。
「たとえ恋人であっても、結局は1人の人間」という事実です。
恋人があなたになることもなければ、あなたが恋人になることもありません。
心は1つであっても、個体としては、別々に存在している人間です。
一緒にいるのはいいのですが、束縛になってはいけません。
一緒にいる状態でも、締め付けがきつくなったり強制になったりすると、苦しくなります。
付き合っている状態とはいえ、相手と自分とは、生まれも育ちも別々です。
恋人には、恋人の考えがあるでしょう。
1人になりたいと思うときもあるでしょう。
「プライベートを大切にしたい」という気持ちもあるでしょう。
「1人の人間」という認識があると、思うようにいかないことがあっても、かっかしなくなります。
相手は、相手。
自分は、自分です。
たとえ考えがすれ違っても、お互いが1人の人間であることを認め、尊重することが大切です。