執筆者:水口貴博

人付き合いがうまくなる30のマナー

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ねぎらいの言葉は「ご苦労さま」ではなく「お疲れさま」のほうがいい。

ねぎらいの言葉は「ご苦労さま」ではなく「お疲れさま」のほうがいい。 | 人付き合いがうまくなる30のマナー

ねぎらいの言葉で、私がいつも気をつけている言葉があります。

「お疲れさま」と「ご苦労さま」です。

ねぎらいの言葉は「お疲れさま」だけで十分です。

「ご苦労さま」まで使わなくてもかまいません。

それは、この2つの言葉には大切なニュアンスの差があるからです。

人によって「お疲れさま」と「ご苦労さま」の違いを区別していない人がいます。

「お疲れさま」は、相手の年の差に関係なく使えます。

年下、年上でも問題なく使えます。

「大変でしたね。お疲れでしょう。今日は、ゆっくり休んでください」という年齢差に関係のない意味が含まれているのです。

それに対し「ご苦労さま」は、目上の人が目下の人に使う言葉です。

「よく頑張った。偉いぞ。次も頑張ってくれ」という肩書の差を感じさせる意味が込められています。

この違いに気をつけて、私はいつも「お疲れさま」のほうを使うようにしています。

時代劇1つをとっても、明らかに差がわかります。

お殿様が家来に使うねぎらいの言葉は、決まって「ご苦労だった」と表現されます。

一方、身分に差のない商人同士は「お疲れのようですな」などと交わし合います。

商人がお殿様に向かって「ご苦労」なんて使った日には、打ち首獄門です。

私は最初、ほとんど同じ意味のようで、なかなか飲み込めませんでした。

しかし、ある日、年下の人に「ご苦労」と言われた経験でわかりました。

年下に、ご苦労と言われると気分がよくないのです。

偉そうに聞こえます。

私は「なるほど、このニュアンスのことか」と、ようやく理解できたのです。

「ご苦労さま」を使わない代わりに「お疲れさま」を使うようにしましょう。

「お疲れさま」だけで、十分に人付き合いをやっていけます。

人付き合いがうまくなるマナー(22)
  • ねぎらいの言葉は「ご苦労さま」ではなく「お疲れさま」を使う。
知らない人がいるときは、雰囲気が固くなる。
紹介すると、雰囲気が柔らかくなる。

人付き合いがうまくなる30のマナー

人付き合いがうまくなる30のマナー
  1. マナーを学ぶためには、手本を見つけることが大切。
    マナーを学ぶためには、手本を見つけることが大切。
  2. 身の回りの人から、マナーのいい面だけを取捨選択すればいい。
    身の回りの人から、マナーのいい面だけを取捨選択すればいい。
  3. マナーには、共通点がある。
    マナーには、共通点がある。
  4. 友人を無理やり誘わない。<br>友人がやりたくないときは、そっとしてあげよう。
    友人を無理やり誘わない。
    友人がやりたくないときは、そっとしてあげよう。
  5. 話しかけるタイミングに、センスが表れる。<br>ずうずうしく会話に割り込まない。
    話しかけるタイミングに、センスが表れる。
    ずうずうしく会話に割り込まない。
  6. 「アケオメ、コトヨロ」で友人はがっかりする。<br>言葉を省略すると、気持ちまで省略される。
    「アケオメ、コトヨロ」で友人はがっかりする。
    言葉を省略すると、気持ちまで省略される。
  7. メールは、長く打ちすぎると、かえって長続きしなくなる。
    メールは、長く打ちすぎると、かえって長続きしなくなる。
  8. 名刺を渡すときにフルネームを声に出すと、名前を覚えてもらえる。
    名刺を渡すときにフルネームを声に出すと、名前を覚えてもらえる。
  9. 「本物の敬語」は難しい。<br>「丁寧語」を話せるだけでいい。
    「本物の敬語」は難しい。
    「丁寧語」を話せるだけでいい。
  10. キャッチが入り、途中で電話を切ったら、面倒でも折り返し電話する。
    キャッチが入り、途中で電話を切ったら、面倒でも折り返し電話する。
  11. プレゼントのヒントは、雑談にある。
    プレゼントのヒントは、雑談にある。
  12. 言葉より、態度のほうが、気持ちが伝わる。
    言葉より、態度のほうが、気持ちが伝わる。
  13. 目、顔、体を向ける人は、好印象を持たれる。
    目、顔、体を向ける人は、好印象を持たれる。
  14. 舌打ちが、他人の気分を悪くさせてしまう。
    舌打ちが、他人の気分を悪くさせてしまう。
  15. お金を貸すときは、あげてしまうと楽になる。<br>できなければ貸さないこと。
    お金を貸すときは、あげてしまうと楽になる。
    できなければ貸さないこと。
  16. メモを取りながら話を聞くと、相手の姿勢が変わる。
    メモを取りながら話を聞くと、相手の姿勢が変わる。
  17. 約束を破る人は、信用できない人。<br>お酒の場では、約束しない。
    約束を破る人は、信用できない人。
    お酒の場では、約束しない。
  18. 予定変更のマナーは、前倒しにすること。
    予定変更のマナーは、前倒しにすること。
  19. 「~なんだけど」で終わる会話より「~です」で終わる会話が気持ちいい。
    「~なんだけど」で終わる会話より「~です」で終わる会話が気持ちいい。
  20. 運転手の暴言が、乗っている人まで気分を悪くさせてしまう。
    運転手の暴言が、乗っている人まで気分を悪くさせてしまう。
  21. コミュニケーションの基本は、キャッチボール。<br>一方的な会話はやめよう。
    コミュニケーションの基本は、キャッチボール。
    一方的な会話はやめよう。
  22. ねぎらいの言葉は「ご苦労さま」ではなく「お疲れさま」のほうがいい。
    ねぎらいの言葉は「ご苦労さま」ではなく「お疲れさま」のほうがいい。
  23. 知らない人がいるときは、雰囲気が固くなる。<br>紹介すると、雰囲気が柔らかくなる。
    知らない人がいるときは、雰囲気が固くなる。
    紹介すると、雰囲気が柔らかくなる。
  24. 香水は、強すぎないことが大切。
    香水は、強すぎないことが大切。
  25. 夜中に電話をするときは「夜分に恐れ入ります」から始める。
    夜中に電話をするときは「夜分に恐れ入ります」から始める。
  26. 「ごめんなさい」が言えることは、人付き合いの基本マナー。
    「ごめんなさい」が言えることは、人付き合いの基本マナー。
  27. 言い訳をして、いいわけがない。
    言い訳をして、いいわけがない。
  28. 返事ができる人はモテる。<br>返事上手は、付き合い上手。
    返事ができる人はモテる。
    返事上手は、付き合い上手。
  29. 報告・連絡・相談をまめにする人が、信用される。
    報告・連絡・相談をまめにする人が、信用される。
  30. 信用は、人付き合いの大切なマナー。
    信用は、人付き合いの大切なマナー。

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