「~なんだけど……」
ときどきこのように、中途半端に話を終える人がいます。
「~だけど」と最後が句点(。)ではなく、読点(、)で終わっているということは、後が続くはずです。
しかし、本人は「~なんだけど」と中途半端に話が終わってしまっています。
それも結構、この癖に本人は気づいていません。
こういう話を聞いていると、本人が本当に思っていることがわかりづらくなります。
曖昧な表現で、どこか「逃げ」をしているのです。
曖昧な表現ではなく、言い切ってほしいのです。
言い切ることで、はっきりします。
トラブルの回避もできます。
実は、これは男性の脳と女性の脳の違いにあります。
右脳と左脳を結ぶつなぎ目が、女性の人のほうが25パーセント大きいのです。
このため、次のような違いが生まれます。
男性の人の脳は、1つのことしか考えられず、論理的です。
女性の人の脳は、複数のことを同時に考えることができ、曖昧な表現を得意とします。
「~なんだけど」という表現をするのは、圧倒的に女性に多い表現です。
男性は「要は」「つまり」という表現を使って、1つの結論を出そうとします。
私は今までに、いろいろな人の車に乗せてもらいました。
比較的、男性の場合は車の運転1つに集中していて、運転しながらの会話ができない人が多かったことが印象的でした。
私が話しかけても、気づいていない人さえいました。
それに対し、女性の場合は、車を運転しながら話ができる人が多かったのです。
普段と変わらずに話ができていて「今、どの辺りを走っているの?」と聞いてもしっかり把握できています。
この男性と女性の脳の違いを踏まえておけば、ささいなトラブルを未然に防げ、うまく付き合っていけます。
人付き合い上、YesなのかNoなのかはっきりしてほしいときがあるものです。
特にビジネス上では、必ずはっきりさせることが大切です。
そのときは「~なんだけど」という言い方はやめて「~です」と言えばいいのです。
最後を句点(。)で終わる形にすれば、気持ちよく人付き合いができるようになります。