執筆者:水口貴博

犬を上手にしつける30の方法

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犬に与える餌の量と回数の目安。

犬に与える餌の量と回数の目安。 | 犬を上手にしつける30の方法

犬は何でもおいしそうに食べます。

そんな様子を見れば、つい心が緩み、たくさん与えてしまいがちです。

しかし、おいしそうに食べているから健康につながるとは限りません。

犬には「食べられるだけ食べる」という習性があるため、やみくもに餌を与えるのはよくありません。

際限なく与え続けるのは肥満や糖尿病のリスクになるので、避けるようにしましょう。

食事の量を調整するのは、飼い主の責任です。

そこで問題になるのは「餌の量と回数」についてです。

「これくらい」という目安があれば、食事の量も回数も調整しやすくなるでしょう。

まず「食事の量」からご説明します。

たとえば「30分ほどの散歩」を「1日2回」の場合で、考えるとします。

一般的な目安は次のとおりです。

  • 体重5キロ前後の場合 350キロカロリー前後
  • 体重10キロ前後の場合 600キロカロリー前後
  • 体重20キロ前後の場合 1000キロカロリー前後
  • 体重30キロ前後の場合 1400キロカロリー前後

もちろん一般的な目安です。

散歩とはいえ、歩く速さも緩急がありますし、上り道もあれば下り道もありますが、このくらいを目安に計算すればいいでしょう。

散歩が1日2回ではなく、3回の場合は、もう少しカロリーを増やしてもいいでしょう。

また、つい忘れがちになるのは「お菓子のカロリー」です。

犬をしつけるときに、ご褒美として与えるお菓子も、きちんとカロリー計算に入るようにしましょう。

さて、次は「食事の回数」についてです。

これも犬の成長程度によって回数が変わります。

  • 幼犬の場合 1日3回~5回
  • 成犬の場合 1日2回~3回
  • 老犬の場合 1日3回

幼犬の場合は、少ない量で3~5回に分けるほうがいいでしょう。

理由は、消化器官が未発達のためです。

幼犬でも無理なく消化できるよう、少ない量を何度かに分けるほうが食べやすくなります。

生後6カ月を過ぎれば、体が大きくなり始めます。

その状態になれば、消化器官も強化されて運動量も増えるので、食事は普通の量で2回程度がいいでしょう。

さらに運動が盛んなら、状況に応じて3回まで増やしても問題ありません。

老犬になれば、運動量も消費カロリーも小さくなるため、食事の回数を減らして、3回程度にします。

もちろんこれらは一般的な量と回数の目安です。

ミニチュアの犬もいれば、大きくて運動量も多い犬などさまざまです。

体格や歩く量などを全体的に考慮し、適度な回数と餌の量を調整するようにしておきましょう。

犬を上手にしつける方法(12)
  • 犬の種類や状態に合わせて、適度な量の餌を、適切な回数で与える。
どんな犬とでも、すぐ友人になる方法がある。

犬を上手にしつける30の方法

  1. 犬を飼い始めれば「しつけの義務」が発生する。
  2. マナーの悪い犬は悪くない。
    本当に悪いのは、しつけをしない飼い主。
  3. しつけの合図は、統一する。
  4. 家族間で、犬へのしつけのルールを統一させておく。
  5. 犬を上手にしつけるとき、最低限押さえておきたい3つのポイント。
  6. 「痛み」ではなく「快感」を与えてしつければいい。
  7. 犬のしつけは、真っ正面に立ってすること。
  8. いろいろ音を聞かせて慣れさせることは、犬の落ち着きに直結する。
  9. おとなしい子犬が、生後6カ月を過ぎたくらいから、急に吠え始める理由。
  10. 犬には「少しでも早く、できるだけたくさん食べる」という習性がある。
  11. 飼い主と犬との食事の順番は、主従関係に影響する。
  12. 犬に与える餌の量と回数の目安。
  13. どんな犬とでも、すぐ友人になる方法がある。
  14. 犬を高いところに上げない。
  15. 飼い主の聖域に、犬を踏み込ませない。
  16. いろいろな人に会わせるのも、しつけの1つ。
  17. 散歩は、必ず飼い主が先行して歩く。
  18. おねだりには、むやみに応じないほうがいい。
  19. 犬の体臭は、身分証明と同じ役割を果たす。
  20. 食事中にかまってやると、うなり始める理由。
  21. どんなに年を取っても、散歩は必要。
  22. 不意に喉に詰まらせないように、注意する。
  23. 湿った犬の鼻は、むやみに拭き取らなくていい。
  24. 犬を褒めたり叱ったりするのは、行動直後が一番いい。
  25. 2階建ての家に潜む、見落としやすい危険ポイント。
  26. 犬が飼い主の顔をなめるのは、喜びや甘えのサイン。
  27. 「幼犬」と「成犬」とでは、かじる意味が少し異なる。
  28. 犬が嫌がる部分でさえ、触られるのに慣れさせておく必要がある。
  29. 慣れているはずの車を、なぜか嫌がる犬の本当の原因。
  30. 場所と時間を変えて、環境の変化に対応させる。

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