仲間外れにされたり、1人きりになったりすると、誰であれ寂しいものです。
特に学校のテストでは、必ず点数がつきます。
もちろん良い点数の人もいれば、悪い点数の人もいます。
人間の価値をそれだけで決めてしまうのは、やめましょう。
自動車教習所で実技のとき、私は今でも印象深いことがあります。
教習所では「短期コース」で申し込んでいたため、毎日の実技でも速いペースで進んでいきました。
運転は、体で覚えることでもあります。
覚えるだけでなく、慣れる部分も大きく占めています。
今教えられて、すぐできるわけにはいかないこともあります。
私はなかなかうまく運転ができなくて、四苦八苦していました。
ほかのみんなが、うまく感じられます。
先生が、私の横で一生懸命に教えてくれます。
しかし、運転に必死になっているため、言葉が耳に入っても、理解する余裕までありません。
さすが先生だけあり、最初はなかなかうまくいかないことを知っています。
運転が思うようにはいかず、落ち込んでいるときに、優しい言葉をかけてくれました。
「大丈夫ですよ。みんな、同じですから」
この一言で、救われました。
自分だけができないと、ダメな人間ではないのかと不安になることがあります。
しかし、先生はたくさんの生徒たちを見てきて、いろいろな人がいるのを知っているのです。
上達が早い人もいれば遅い人もいる、でもやはり最初は誰もできないから、教習所に来ることをわかっているのです。
先生の理解ある一言で、私はその先生にとても好感を持ちました。
好感の持てる人は、理解のある人なのです。