異常に勉強ができる人は、どの学校にも一人はいるものです。
私が学生時代も、よく勉強ができる生徒がいました。
全科目が、いつも100点です。
間違えたとしても、1問間違えるかどうかくらい、よくできた人がいました。
たしかに頭がよくて学級委員長にもなったのですが、だからとはいえ人気なのかというと、少し違いました。
完璧な人は人間離れしているような印象があって、1歩距離を置いてしまいます。
ところが、彼はあるきっかけから人気を得るようになりました。
勉強ができる代わりに、運動が全然ダメなのです。
勉強はクラスで一番なのに、運動はクラスで一番下です。
みんなこれを知って、逆に好感が持てました。
「やっぱり彼も人間なんだ、完璧じゃないんだ」
そう思うと、親密感を抱くのです。
できないことが、人の共感性を呼びます。
芸能界でも人気がある人は、完璧な人より、庶民的な人です。
よくこんな人が芸能界でやっていけるなと思う人が、逆に人からの好感を得ているのです。
モテるためには、完璧な人間になればいいわけではないのです。