相手を敬う言葉として「敬語」があります。
社会人ともなれば、敬語にも気をつけるのが基本です。
上司といった目上の人に対して、敬意を払った言葉は、人間関係にも大きく影響します。
しかし、そんな敬語が行きすぎて「二重敬語」にならないように注意しましょう。
二重敬語とは言葉のとおり、敬語を二重に重ねてしまう言葉です。
私も二重敬語を間違って使ったことがあり、恥をかいたことが何度もあります。
まず私がした失敗の1つが「社長様」という言葉です。
実は「社長」というのは、その言葉がすでに敬語になっています。
役職は、どれも高い地位を表しています。
会長、社長、部長、課長、係長は、すべて役職の名前であると同時に、敬語でもあります。
その敬語に、さらに加えて「様」をつけるとどうでしょうか。
いささか「言いすぎ」という印象を与えます。
「お召し上がりください」という言葉はいかがでしょうか。
うっかり口にしていないでしょうか。
実はこの言葉も、二重敬語なのです。
「お」という言葉に「食べる」の尊敬語である「召し上がる」という言葉が重なり、二重敬語になっているのです。
このほかにも二重敬語はあります。
「ご覧になられましたか」
「お見えになられる」
「お伺いします」
うっかり口にしてしまう気持ちもわかります。
丁寧が行きすぎた言葉ですから、不快感を与えることはありませんが、社会人なら、言葉の区別をしておきたいところです。