執筆者:水口貴博

人の才能を伸ばす30の褒め方

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「言葉」ほど、素晴らしいコミュニケーションの道具はない。

「言葉」ほど、素晴らしいコミュニケーションの道具はない。 | 人の才能を伸ばす30の褒め方

本来、人間の言葉は、コミュニケーションを目的に人間が作り出した人工的な「道具」です。

その昔、まだ「言葉」というものが存在しなかったころ、コミュニケーションは身ぶり手ぶりでした。

原人から新人類へと進化する過程で「アーアー」「ウーウー」という音を発声できるようになり、次第に喉が発達します。

すると今まで出せなかった音が出せるようになり、出せる音の数も増えていきました。

「アーアー」「ウーウー」では2種類の音ですが「あいうえおかきくけこ……」など、いろいろな音が発声できるようになりました。

その音の組み合わせが、今の言葉の原点になっているのです。

「あめ」という音を組み合わせれば「雨」を意味したり「そら」という音を組み合わせれば「空」を意味したりするようになります。

音と音で組み合わさった単語が、さらに文章となり「空から雨が降ってきた」といったより正確な表現ができるようになったのです。

このおかげで人とのコミュニケーションが、より早くより正確に行われるようになったのです。

初めから言葉が存在していたわけではなく、人間がコミュニケーションのために「人工的」に作り出したものなのです。

なんと素晴らしい道具なのでしょう。

私たちは、数千年にわたって人類が築きあげてきた知性の塊である「言葉」を習得し、自由自在に操っているのです。

言葉が存在することは、作った誰かがいるということです。

それはご先祖様であり、さらにまたご先祖様であり、そのまたといった人たち(人類)が作り上げた「知性の結晶」です。

私は、執筆という仕事柄、よく漢字や表現について調べたりします。

そうすると、たとえ漢字1つでも、意味もなく漢字ができたのではなく、しっかり一つ一つに歴史や由来があることがわかります。

「豚に真珠」や「サルも木から落ちる」ということわざ、格言、表現でも、その由来や歴史がしっかりあります。

ある日ぱっと「言葉」というものが生まれたのではなく、数多くの歴史が背景にあるわけです。

漢字の歴史や表現が生まれた由来など調べてわかると「よくできているな」と感心します。

普段何気なく口にしている言葉一つ一つに、それぞれ大きな歴史と生まれた由来があるのです。

そんな言葉たちを今このように無償で自由に使えることを「とても贅沢ぜいたくだな」と、つくづく心からそう思います。

私は言葉を使って自分の考えを表現していますが、これを仕事だと思ったことはなく、常に贅沢な「遊び」と感じているのです。

人の才能を伸ばす褒め方(21)
  • 言葉を作ったご先祖様に、感謝する。
1日1回は、誰かを褒めよう。

人の才能を伸ばす30の褒め方

  1. 褒め言葉は、人間関係を活性化させる言葉だ。
  2. うまくいった瞬間に褒めること。
  3. 朝のニュースは、ネガティブな情報であふれている。
  4. 話題をコントロールすれば、感情もコントロールできる。
  5. おいしくない食事は「まずい」とは言わず「変わった味ですね」と褒めてしまう。
  6. 日常は褒めることであふれている。
    「当たり前のこと」も、褒める機会にしよう。
  7. 「言葉」も褒めることができる人は、感性が豊かな人。
  8. 褒める人を、好きになる。
  9. 褒め言葉は、完了形や進行形を使う。
    過去形は、できるだけ控える。
  10. 褒め言葉には、人生を変える力がある。
  11. 褒め言葉が、勉強を楽しくさせる。
  12. 陰でこそこそすると、言葉の効力が大きくなる。
  13. 「褒め言葉」と「おだて」の一番の違いは、気持ちに嘘があるかどうか。
  14. 「感謝される文章」より「感動できる文章」のほうが、心に残る。
  15. 叱るときには、2人のほうがいい。
    褒めるときには、みんなの前のほうがいい。
  16. 褒めてくれる人と付き合っていると、能力が伸びる。
  17. 不幸そうな人の言うことを聞いてはいけない。
    自分もそうなってしまうから。
  18. 「この人は違う!」と思われる人は、人とは違うところを褒めている。
  19. もう少し言葉を付け加え、具体的な表現にする。
  20. せっかくの褒め言葉を、ごみ箱へぽいと捨てないこと。
  21. 「言葉」ほど、素晴らしいコミュニケーションの道具はない。
  22. 1日1回は、誰かを褒めよう。
  23. 知らない人にも、褒め言葉で話しかければいい。
  24. 性格の良い人は、よいことを口にする。
    性格の悪い人は、悪いことを口にする。
  25. 心がこもっていないと、すぐ見抜かれる。
  26. 恋愛の下手な人ほど、相手をけなして振り向かせようとする。
  27. 「欠点」は、褒めてもいい。
  28. みんなと同じことをしない。
    みんながしない方法でアピールすること。
  29. 成長するということは、新しい「色」を取り入れるということ。
  30. あなたの努力は、あなたが一番よく知っている。

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