ここで1つ、比較してみましょう。
今の会社に居続けるリスクと転職のリスクの比較です。
まず、今の会社に居続けたときのリスクを考えてみてください。
体を酷使した仕事を続けると、健康を崩すリスクがあるでしょう。
やりたくもない仕事を続けると、仕事の意欲を保てないリスクもあるでしょう。
忘れてならないのは、経営上のリスクです。
社内で働いていると、経営に関する裏事情も見えてきます。
経営の様子がよくわかると、今後の会社の成長や、それに伴う昇級や昇進も、ある程度予想できるはずです。
次に、転職するリスクを考えてみてください。
収入が低くなるかもしれないリスクがあるでしょう。
今より大変な仕事になるかもしれないリスクもあるでしょう。
しかしそうしたリスクは、しっかり企業研究をして転職先を慎重に選べば、事前に把握できることです。
表には見えないと思いがちな内部事情も、把握の手段がないわけではありません。
インターネットやOB・OG訪問などを駆使すれば、完全ではなくても、大部分を把握できるはずです。
こうした点を総合して、冷静に比較するのです。
すると、場合によっては、転職するリスクのほうが小さい場合があります。
沈没する船に乗っていても、いずれ沈没するだけです。
沈没する前に救命ボートで逃げ出したほうが、賢明と言えるでしょう。
そうとわかれば、後は行動に移すのみです。
未来が閉ざされた場所で仕事を続けていても、先が見えています。
長期的に見て、自分のためになる選択をしましょう。
どちらを選ぶかは、あなたしだいです。