執筆者:水口貴博

時代の先を読む力をつける30の方法

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過去を学ぶと、先の展開が読めるようになる。

過去を学ぶと、先の展開が読めるようになる。 | 時代の先を読む力をつける30の方法

私が高校時代、歴史を勉強していたときのことです。

歴史が好きで、日本史だけでなく世界史も一緒に勉強していました。

過去は、事件の連続です。

事件には必ず「原因」があり「結果」があります。

事件には必ず人間が登場し、喜怒哀楽という感情が絡んでいます。

そういうことを学ぶのは「歴史の勉強」だけにとどまりません。

「社会の勉強」でもあり「心理学の勉強」ができます。

歴史からは、さまざまなテーマを学べる総合的教科といっても過言ではありません。

だから私は歴史が大好きです。

そんな歴史に夢中になっていた高校時代です。

だんだん過去の歴史に詳しくなっていくと、不思議な感覚を持つようになったことを覚えています。

「テレビで報道される数々の事件に敏感になる」ということです。

なぜ敏感になるかというと「どこかで似た話を聞いたことがある」と思い始めるからです。

心当たりがあって思い出すと、最終的に「歴史の教科書」に行き着きます。

現在、実際に起こったさまざまな事件は、すでに過去に起こったことがあります。

もちろん登場する人や物などは時代によって異なりますが、おおむね事件の概要は似たり寄ったりです。

ある日、次のようなニュースを目にしました。

「雇用者がストライキを起こし、暴動事件にまで発展した」

ある企業が低賃金で無理な仕事を押し付けていたため、雇われていた雇用者が不満を爆発させました。

私は、すぐ日本史の「一揆いっき」を連想しました。

昔と今とでは時代が異なりますから、もちろん登場する人や企業も異なります。

しかし、事件にまで発展した流れは、似通っています。

上の人から不合理な注文を押し付けられ、雇用者が不満を持ち、徒党を組んで起こした武装蜂起です。

過去に一揆があって、どのような結末になったのかを学べば、現代で起こっているストライキも、どうなるのかは、予想できます。

私たちは、未来を予想するために、前ばかりを見ようとします。

未来は前からやってくるので話の筋は合っていますが、実は過去こそ、未来を予想するためのポイントです。

未来で起こる出来事のほとんどは、過去にすでに起こっています。

過去を学ぶことで、未来に起こる出来事も予想できるようになるのです。

時代の先を読む力をつける方法(23)
  • 歴史を学んで、未来を予想できるようになる。
近い業種の「起承転結」は、参考にできる内容が多い。

時代の先を読む力をつける30の方法

  1. 時代の先を読み、生活の向上に結びつける。
  2. 今の状態を知ることなしに、未来の状態を正確に予想はできない。
  3. 自分に関係する分野は、狭く深く掘り下げる。
    自分に関係しない分野は、広く浅く学ぶ。
  4. マスコミのゴシップやスキャンダルは、完全に無視して問題ない。
  5. あらすじをまとめた記事を使って、素早く情報を収集する。
  6. 「週刊ダイジェスト」は、忙しいビジネスマンにもってこい。
  7. ブームは、急速に全国に広まった後、急速に忘れ去られる。
  8. 人気が出ている商品やサービスは、その時代を象徴している姿である。
  9. 電車の中で、時代の流れを予想する。
  10. 店の入り口付近こそ、時代の最先端が見える場所。
  11. ベストセラーは、現代社会のニーズが最も反映されている。
  12. 歴史は、人の感情が作り出している。
  13. わかりやすくなれば、ヒットしやすくなる。
  14. 子どもに投資することは、未来に投資すること。
  15. 子どもたちに異変があっても、今なら改善に間に合う。
  16. 都会の中をぶらぶらして、刺激に接する。
  17. 今まで見たこともないような商品や新しいサービスには、特に要チェック。
  18. マスコミの情報を、何でもうのみをしてはいけない。
  19. コマーシャルの時間は、時代を学ぶ時間になる。
  20. デパートのショーウインドーから、最新のファッションセンスを学ぶ。
  21. 高機能・高性能に走りすぎると、逆に衰退する。
  22. 今を一生懸命に生きることで、素晴らしい未来も出来上がる。
  23. 過去を学ぶと、先の展開が読めるようになる。
  24. 近い業種の「起承転結」は、参考にできる内容が多い。
  25. 高齢者ほど、時代の予想は的中しやすい。
  26. 本音ほど、小さな声で語られる。
  27. 「権力・お金・セックス」を求める人は、人生につまずきやすい。
  28. トップがしていることを見れば、未来の光景が目に浮かぶ。
  29. 土台があるものが生き残り、ないものが倒れて消える。
  30. 便利な道具は、意外な不便を生み出す。

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