執筆者:水口貴博

記憶力を高める30の方法

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百聞は一見にしかず。

百聞は一見にしかず。 | 記憶力を高める30の方法

私たちが「学ぶ」と言えば、いくつかの手段が思い浮かびます。

本を読んで学んだり、人からの話を聞いて学んだりなど、たいていこの辺りの手段を思い浮かべます。

学校では、教科書を読み、先生の話を聞いて学びます。

もちろんそういう学び方もありますが、読んだり聞いたりするだけでは、イメージが湧きにくいものです。

場合によっては、間違った想像をしてしまう可能性があります。

こういうときこそ「百聞は一見にしかず」という言葉を思い出しましょう。

本を読んだり、話を聞いたりするより、映像として見て確かめるのが、一番理解が早いです。

図や写真など、視覚的に訴える資料があるだけで、一瞬で理解できます。

吸収が早く、かつ忘れにくくなります。

たとえば、歴史の教科書には「金閣寺」というお寺が登場します。

広辞苑こうじえんには、金閣寺を次のように説明しています。

「京都北山にある臨済宗の鹿苑寺ろくおんじの別称。足利義満が西園寺家の邸宅を譲り受け、別荘として北山殿の遺命により寺とした」

これだけ読んだだけでは「はあ、そうですか」という感じで「わかったようでわからない」状態になります。

難しい単語や、場合によっては説明に書かれている漢字が読めず、そこで理解が詰まってしまう場合すらあります。

説明文さえ理解できないのは、笑えません。

しかし「百聞は一見にしかず」で、本物の金閣寺の写真を見れば、話は早いです。

意味の理解より、まず「こういう建物だよ」と写真を見れば、ぐっと身近に感じられるようになるはずです。

実際の金閣寺を見たときに、誰もが印象的なのは金色に輝く光景のはずです。

これは、文章より写真のほうが、よくわかります。

「本当に金色のお寺だ。これはすごい」

金閣寺の正しいイメージが、一瞬にして脳に焼き付きます。

大切なことは、まず、自分の目で見て確かめることが一番早いということです。

「文章」を読むより、まず「写真」からのほうが理解は早くなり、記憶にも残りやすくなるのです。

記憶力を高める方法(13)
  • 説明を、100回読み聞きするより、まず自分の目で見て確かめる。
体験するのが、一番覚えやすく、忘れにくい。

記憶力を高める30の方法

  1. 「勉強」そのものより「勉強法」から、身につける。
  2. そもそも脳は、覚えるより、忘れるほうが圧倒的に得意。
  3. 長期記憶のためには、海馬を騙せばいい。
  4. 復習は、1カ月以内にすること。
  5. 復習タイミングは、1週間後が最適。
  6. 一芸は道に通ずる。
  7. 記憶力は、最初と最後が最も高い。
  8. 隙間時間に覚えるほうが、よく覚えられる。
  9. 覚えれば覚えるほど、覚えやすくなる。
  10. 睡眠時間は、最低でも6時間以上。
  11. 人に説明したことは、忘れなくなる。
  12. 記憶は「一度で完璧」ではなく「復習」で身につける。
  13. 百聞は一見にしかず。
  14. 体験するのが、一番覚えやすく、忘れにくい。
  15. 記憶力は「トライ&エラー」の数に比例する。
  16. 由来や理由がわかると、記憶に強く残る。
  17. 喜怒哀楽が伴ったことは、強く記憶に残る。
  18. 好きなことは、すぐ覚えられる。
  19. 勉強ができる人のノートほど、字が汚い。
  20. 記憶力を高めるために、ノートはとらず、復習範囲を絞る。
  21. 他人を蹴落とす人は、自分が蹴落とされる。
    他人の幸せを喜ぶ人は、自分が幸せになれる。
  22. 覚えようと意識しないと、覚えられない。
  23. 耳の記憶は、目の記憶より強い。
  24. 類義語・対義語・関連用語は、覚えやすい。
  25. 記憶力は、朝食後に高まる。
  26. 勉強とは「頑張るもの」ではなく「楽しむもの」。
  27. 成績がいい人ほど、魚が好きな人が多い。
  28. ガムを噛むと、眠気が吹き飛ぶ。
  29. 寝る前に覚えたことは、記憶に残りやすい。
  30. 他人が引いた下線より、自分で引いた下線のほうが、記憶に残りやすい。

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