「夢を持つ。目標を立てる」
従来の成功哲学では、自分で自分の夢を立てるという考えでした。
「自分で自分の夢を作って、何が悪い!」
そうなのです。
大変失礼ですが、自分で自分の夢を作ってはいけないのです。
作らなくても最初からあるからです。
あなたがするべきことは、自分の夢を立てることではなく、もともとある自分の天命に気づくことです。
従来の成功哲学では、本人の性格や個性を無視して、社会的な地位を基準にした夢の立て方になっていました。
しかし、本人の性格や個性を無視して本当にうまくいくのかといえば、疑問が残ります。
「自分の会社を持つ」夢を持ち会社を作っても、会社経営に興味や才能のない人が社長になっては、うまくいくはずがありません。
会社が悪いのではなく、部下が悪いのでもなく、そもそも目指す方向そのものが間違っていたのです。
初めからある自分の個性を無視して、社会的地位を基準にして目標を立てると、ずれた人生へと傾いてしまいます。
ヒマワリの花を、バラの花に咲かせることはできませんね。
バラになるような努力はできても、残念ながら無駄な努力に終わります。
自分というものを、無視した生き方になっているからです。
最初から、ヒマワリになるための遺伝子が組み込まれているのですから、それに従って生きていくしかないのです。
ヒマワリのタネは「自分はヒマワリのタネだ」と自覚をして、ヒマワリらしく生きるとき、その夢が最も開花されます。
自分は何者かを知り、自分の個性、特徴、性格を知り、自分をもっと伸ばして生かす道こそが、本当に歩むべき道なのです。
「まずは自分を知ること」
すべての歩みは、ここから始まるのです。
夢を持って、目標を立てなくても、最初からあるのです。
あなたがするべきことは、その天命に気づくこと。
自分は何者かを知ること。
チューリップの花も、バラの花も、見た目は同じようなタネです。
しかし、何のタネなのかがわからないことには、育て方もわかりません。
何のタネかさえわかれば、おのずから育て方や将来なるべき姿がわかります。
まず、己は何者かを知り、その特性や特徴を知ったうえで、伸ばす生き方をするのです。
自分を生かす生き方こそ、天命であり、使命であり、進むべき本当の道です。
従来の成功哲学では、本人の性格や個性を無視して、ただ私利私欲を基準に夢を立てよというものでした。
しかし、本当の成功とは、本人の性格や個性を生かして、社会に生かす方法です。
本当の自分を知り、役割どおりに生きれば、その瞬間から成功者になれるのです。
100パーセントになれるのです。