「ハイチーズ!」
街なかでは、写真を撮る光景をよく目にします。
写真をなぜ撮るのかと聞くと「いい思い出にしたいから。後で昔を振り返りたいから」と言います。
しかし、現実には過去はありません。
後から写真を眺めて過去だと思っても「過去が写った写真を見ている今」であって、過去ではないのです。
過去そのものは、存在しません。
過去とは、観念の世界。
頭の中だけで、あると思っている想像の世界。
あなたが過去のために一生懸命になっていることも、実は幻想です。
ありもしないことに振り回されている状態です。
未来も同じです。
未来をいくら思い描いても「未来を考えている今」であって、未来ではないのです。
あるのは「今」だけ。
「過去」と「未来」は、あなたの頭の中で想像している世界です。
本当はありません。
現実は、常に今しかありません。
過去に生きることも、未来に生きるということも、1秒たりともできません。
私たちは常に、今だけを生きているのです。
一生懸命になるべきは、今のみです。
ありもしない過去と未来はもう考えなくていい。
集中すべきは、今だけです。