同棲解消を話し合う時点で、すでに交際関係が悪くなっている場合が多い。
同棲をやめたいというより「一緒にいたくない」という本音があるかもしれません。
しかし、たとえそうであっても、包み隠さずストレートに言うのはやめたほうがいいでしょう。
相手を傷つけ、話がこじれやすくなるからです。
「一緒にいたくない」と言われた相手の気持ちを考えてみてください。
自分の存在を否定されたように感じ、不快な気持ちになるでしょう。
相手の反抗心を刺激して、怒りや憎しみを覚えるかもしれません。
同棲解消の意図は理解できても、素直に納得できない気持ちが強くなり、揉めやすくなるのです。
では、どうするか。
できるだけ傷つけない言葉に言い換えてください。
たとえば「一緒にいたくない」という一言は「1人になりたい」と言い換えると、響きが和らぎます。
どちらも意味は同じですが、ずいぶん聞きやすい表現に変わります。
「1人になりたい」という言い方なら、相手を傷つけることはありません。
あくまで自分の状態を言い表した言葉なので、納得してもらいやすくなるでしょう。
工夫すれば、さまざまな言い方が思いつきます。
「あなたが嫌い」より「もう好きになれなくなった」。
「あなたが悪い」より「自分の努力が足りなかった」。
「近寄らないで」より「1人にさせてほしい」。
「別れたい」より「前の関係に戻りたい」。
「同棲をやめたい」より「同棲に疲れた」。
それぞれ同じ意味ですが、表現が変わるだけ印象もよくなります。
相手の立場を考えながら傷つけない表現を考えると、いくらでも応用ができるでしょう。
これが「言葉を選ぶ」ということです。
ちょっとした言葉遣いで、相手に与える印象は変わります。
はっきり意味を伝えつつ、できるだけ傷つけない言い方を考えてください。
言葉を発する前に、一呼吸を置いて考える癖をつけるだけでいい。
少し意識するだけで、同棲解消の話し合いがスムーズになります。