失恋をしたときに、過去の人との写真を捨てる人と残す人の2通りにわかれます。
写真を残しておきたい人は、今までのことを忘れたくない、過去を大切にしたい人です。
写真を捨てる人は、今までのことは忘れて、また新しい出会いを求めたい人です。
もっと良い人と出会い、もっとよい恋愛がしたければ、どちらが正解かもうおわかりですね。
生まれ変わって新しく恋愛をしたければ、写真は捨てたほうが大正解です。
写真を捨てることは、過去を捨てることであり、またそれに伴い新しく生まれ変わるということにつながるからです。
「そんな冷たいことはできない。過去はいつまでも大切にしたい」という人もいるでしょう。
そういう人は、そうすればいいのです。
生まれ変わることが嫌な人は、生まれ変わる必要なんてありません。
生まれ変わりたい人は、生まれ変わることを願う人だけ行うことであって、すべての人がする必要はないのです。
ただ写真を捨てて過去を捨てる人でも、1つ忘れてならないことがあります。
それは、写真と過去を捨てる分、しっかり成長に変えることです。
経験をして経験を捨てるというプラス・マイナス・ゼロではありません。
知恵は頭の中に蓄え、次の恋愛に生かすことが大切です。
必ずもっと良い人と出会うことができ、もっとよい恋愛をすることができるようになります。
捨てることができる人は、強い人です。
人間は過去にすがるのが好きで、しばしば昔を懐かしみます。
「あのころに戻りたいな……」
そんな言葉を口にしたことはありませんか。
この言葉を口にすることは、今を否定し、過去を引きずっている証拠です。
目の前にあるのは「今」しかないのにもかかわらず、後ろばかりを振り返り、戻らない過去が戻ることを願っているのです。
これでは、なかなか成長ができないのも納得ですね。
私は恋愛についても本を書いているためか、恋愛についての相談も多く受けます。
「もう別れてしまった人なのに、なかなか忘れられません。どうしてもその人以外の人との恋愛は考えられません」
こうした相談が特に多いです。
こうした場合、私はいつもこう聞きます。
「もしかして、その人との写真をまだ持っていますか」
すると、必ず「はい、捨てられずに持っています」と答えます。
私は「やはり、そうか」と思います。
このように過去を引きずって新しい恋愛ができないのは、写真が原因です。
写真ほど過去を思い出させ、過去にすがることを促進させるものはありません。
写真は昔を懐かしむにはよいですが、使い方しだいです。
諸刃の剣になるのです。
この人は写真をいつまでも持っているために、過去の人が忘れられず、過去のことばかり振り返って考えてしまっているのです。
さらに心配なのが、これに気づいていない本人です。
私が「写真を捨てれば、新しい恋愛ができますよ」と言うと「ダメ。嫌だ。それだけはできない」と拒絶します。
これが、過去を振り切る難しさです。
過去を振り切るのは大変なのです。