成功哲学の本を読んでいて、混乱することがあります。
ある本には「欲を求めたから成功した」とある一方、別の本には「欲を忘れたから成功した」とあります。
ある本には「睡眠時間を削ったから成功した」とある一方、別の本には「十分な睡眠時間だったから成功した」とあります。
「どちらが大切なのだろうか」と、思ってしまうのです。
実は、どちらも正解なのです。
成功に、決まったパターンはありません。
成功パターンを極論すれば、自分の個性や長所を十二分に伸ばして、生かすだけです。
個性や長所は人それぞれのため、成功パターンも人それぞれなのです。
成功のパターンは、人の数だけ存在します。
成功パターンは「なるほど。こういう方法もあるのか」と、参考程度にとどめるのがいいでしょう。
しかし、失敗には、決まったパターンがあります。
「家族より仕事を優先させた」「健康を無視して、仕事ばかりしていた」「売り上げのことしか考えていない」などです。
失敗した人のパターンは、どれも同じです。
人生を悪くさせる要因は、誰にでも共通するのです。
成功するために必要なのは、成功パターンより、失敗パターンです。
最高を目指すのではなく、最悪を避けるように進むのが、正解です。
たくさん本を読んで、失敗した、最悪のケースを学びましょう。
「どんな人がなぜ失敗してしまったのか」を、よく研究することです。
成功哲学を勉強するより大切です。
自分も同じ過ちをたどらないよう、失敗した人から、失敗パターンを学びます。
最悪を避けて進めば、おのずから成功へ近づいていけるのです。