私たちアジア人がお礼を言うときは、必ず頭を下げます。
アジアでは、お辞儀の社会です。
特に深い感謝を伝えるときほど、頭も深く下げるのが一般的ですね。
では、お礼を言うときは常に頭を下げるべきかというと、そうではありません。
とりわけ、好きな人の前でお礼を言うときは、逆に頭を下げないほうがいい。
なぜでしょうか。
頭を下げてしまうと、笑顔を見せにくくなるからです。
相手がどきっとさせられるのは、お礼されたことより、笑顔を見せてくれたことです。
にっこりした笑顔で「ありがとう!」と言われると、どきっとします。
笑顔を見せてくれたことで「喜んでもらえた。自分は好意を持たれている」と感じるのです。
仏頂面で頭を下げてお礼を言うくらいなら、頭を下げずににっこりした笑顔でお礼を言うほうが、はるかに好感があります。
今、近くに鏡がありますか。
その鏡の前で、にっこりしながら「ありがとう」と言ってみましょう。
頭を下げなくても、にっこりした笑顔になれば、きちんと感謝を伝えることができます。
好きな人の前で自然と表現できるよう、たくさん練習しておきましょう。