幼いころ、家族旅行で初めて飛行機に乗って窓の外を見たとき、はっと驚きました。
何に驚いたのかというと、珍しい光景です。
飛行機の窓から見る景色は、普段の生活では絶対に見られない光景です。
雲の下を見ることはあっても、雲の上を見ることは少ないことでしょう。
普段の生活で一番高いところに上がるとはいえ、せいぜい山の頂上までです。
飛行機の上からの光景は、絶景です。
地上では「大きいなあ」と思っていたはずのものが、すべて「小さいなあ」と思うのです。
感じたのは、そうした不思議な光景だけではありません。
自分が神様になったかのような不思議な感覚にも、はっとしたのです。
飛行機の上からは、天から地上を見下ろせます。
疑似的ですが、本当に神様になって天から地上を見下ろしているような気分を味わえます。
妙なフィーリングです。
不思議な感動です。
飛行機からの光景を、教科書やテレビで見ることはありました。
しかし「写真で見る感動」と「本物を実際に見る感動」は、同じ光景でも、全然違うのです。
旅行先では数多くの観光地がありますが、飛行機の窓から見える外の景色も、ぜひ見せてあげてほしい光景の1つです。
移動手段で飛行機を利用する場合、高額の航空チケットは、珍しい娯楽施設への入場料と考えましょう。
普段の生活では、絶対見られない光景が見られる乗り物です。
子どもと一緒に飛行機に乗るときは「窓際に子ども、通路側は親」の配置なら、トイレなどでも気を使うことはないはずです。