あなたは今、小説を書いています。
何の小説なのか。
「恋愛小説」です。
「恋愛小説なんて書いていない。1枚も原稿を書いていない」
そう思うかもしれませんが、誤解です。
意識をしていないだけで、実は恋愛小説を書いています。
現実で恋愛をしているということは、恋愛小説を書いているのと同じです。
原稿は必要ありません。
恋する日々を送っているだけで、恋愛小説を書いていることになります。
恋愛小説の主人公は、あなたです。
あなたの恋愛事情は、すべて恋愛小説のイベントです。
登場人物も、起こる出来事も、すべてユニークであり特別です。
もどかしい時間があります。
なかなかうまくいかない日々があります。
悔しい瞬間があります。
嬉しくてたまらず、笑顔が止まらないときがあります。
涙を流して、わんわん泣くときもあります。
お互いのすれ違いが生まれて、喧嘩することもあります。
恋愛が成就して、交際に発展することもあれば、恋愛につまずいて失恋することもあります。
失恋しても、あることがきっかけで、復縁に至ることもあるでしょう。
これを恋愛小説と言わずして、何というのでしょう。
恋心を抱く時間を過ごしているなら、恋愛小説を書いているのと同じです。
あなたは今、恋愛をしながら人生を形作っています。
そして恋愛小説に登場するトラブルは、すべてイベントです。
だから、涙を流す日もあっていい。
なかなかうまくいかない日々もあっていい。
恋愛をした結果、失恋することもあっていい。
ライバルがいてもいい。
ライバルがいれば、ますます恋愛小説らしくなります。
どんな出来事も、恋愛小説らしいイベントです。
願わくは、後悔のない恋愛をするようにしましょう。
幸せになるためには、正直になることが大切です。
自分に正直になるなら、恋心にも正直になっておかなければいけません。
うまくいく・いかないに関係なく、最善を尽くしましょう。
できる限りのことをすれば、結果にかかわらず、結果に納得できます。
どんな恋愛小説ができるか、自分に期待しながら恋をしましょう。
トラブルが起こっても「トラブル」ではなく「イベント」と呼んだほうが、前向きに取り組めます。
恋愛小説を書いているつもりで、たっぷり現実の恋愛を楽しんでいきましょう。
苦しい恋愛ではありません。
楽しい恋愛です。
うまくいかない恋愛ではありません。
これからうまくいく恋愛です。
恋がうまくいかない理由ではなく、うまくいく理由を探しましょう。
しばらくたってから、あなたが生み出した恋愛小説を見返したとき、きっと感動できるはずです。
「いい時間だった」「貴重な体験ができた」「素晴らしい青春だった」と。
そして素晴らしい恋愛小説が完成するのです。
あなたが生み出した恋愛小説は、いつか誰かに紹介できる日がやってくるでしょう。
必死で生きた日々は、どれも素晴らしい青春です。
懸命に恋愛をしたひとときは、必ず素晴らしい人生にあります。
「こんな恋愛をしたことがあるよ」
「燃えるような恋をしたことがあるよ」
あなたの恋愛小説を聞いた相手は「いい話ですね」と感動したり「すごい展開ですね」と驚いてくれたりするでしょう。
恋愛小説を書いているつもりで、恋愛をしてください。
あなたの恋愛は、きっと素晴らしい恋愛小説になるでしょう。
恋愛中のあなたは、恋愛小説を書いている真っ最中なのです。