同棲解消の際、ペットの取り合いで問題になることがあります。
2人が大事に育てたペットは、もはやわが子。
家具や家電は買い直せても、愛着のあるペットだけは代わりがいません。
たっぷり愛情を注いだペットは、世界にただ1つの存在。
お互いにとって愛着があれば「自分が育てる」「自分が引き取る」と主張するのも当然です。
離婚する夫婦が、子どもの親権を争っているのと似た状況です。
人間の子どもなら言葉で自分の意思を主張できますが、ペットの場合は難しい。
ペットがなついているほうを基準に考えるのも、スムーズに納得できないでしょう。
話し合いが平行線になって、なかなか決着がつかないことがあります。
さて、こうした場合、どう解決すればいいのでしょうか。
まず絶対やってはいけないのは、強引に引き取ってしまうことです。
相手の同意がないまま無理に引き取ると、問題に発展します。
相手は怒って当然ですが、それだけでは終わらないでしょう。
法律的な解釈では、強引にペットを引き取ると「窃盗罪」に触れる可能性があります。
相手を脅して引き取れば「脅迫罪」にも触れる可能性もゼロではありません。
ペットの取り合いで問題になっても、強引な手段を使えば、さらに大きな問題に発展します。
ペットにとっても、飼い主が争う姿を見たくないはず。
そのため決着がつかなくても、決着がつくまで話し合う姿勢が必要です。
いかにペットに愛着があるのかしっかり理解してもらいます。
これからも大事に育てていく話を伝えます。
相手から納得が得られるまで、根気よく説得を続ける姿勢が必要です。
場合によっては、金銭的な解決策も検討してみてください。