同棲解消のときに難しいのが、共有財産の扱いです。
たとえば、共同で購入した家具・家電・キッチン用品などです。
2人がお金を出し合って買ったものは、所有の判断に迷います。
購入するときは、まさか別れることになるとは思わなかったことでしょう。
気に入っているものなら「できれば欲しい」と思うところではないでしょうか。
さて、共同で購入した家具は、どちらのものになるのでしょうか。
もちろん話し合いで決めますが、基本的な考え方があります。
一般的には同棲解消を切り出す側が、より負担を負うべきでしょう。
自分が持ち去ると、相手はなくなった家具や家電を買い直さなければいけなくなります。
余分な出費がかかり、思わぬ痛手になるでしょう。
せめて経済的な負担だけでも軽くなるよう、共有財産は、できるだけ譲る配慮が必要です。
少なくともずけずけ所有権を主張するのは、控えめにしておくのが賢明です。
自分の都合で同棲を解消させるのですから、謙虚な姿勢が大切です。
切り出した側がより負担を負うようにすれば、話もまとまりやすくなります。
ただし、最終的には話し合いで決めます。
あくまで「同棲解消を切り出す側がより負担を負うほうがスムーズ」というだけの話です。
都合もあるため、お互いがよく話し合ったうえで決めるのが最も安心です。