恋人に会いに行くくらいなら、いっそのこと、その国で働く方法があります。
通常、観光ビザでの外国就労は許されていません。
しかしある制度を使えば、観光ビザであっても、海外で働くことが可能になります。
そんな方法があるのかと思いますが、あるのです。
その制度が、ワーキングホリデーです。
ワーキングホリデーとは、外国で働きながら旅行を認める制度です。
この制度の場合、観光ビザであっても、他国の理解を深める目的として、特別に外国就労が許可されています。
ワーキングホリデーを利用すれば、仕事の場所を、ある程度自分でコントロールできます。
たとえば、海外にいる恋人の近くで働きながら、長期滞在が可能になります。
つまり事実上、遠距離恋愛を解消できることになるのです。
ただし、ワーキングホリデーの利用には、いくつか条件があります。
まず対象者は現在のところ、青少年に限られます。
海外で働くわけですから、ある程度の語学力も必要です。
そしてワーキングホリデーが使える国は、協定を結んでいる国に限られます。
たとえば日本の場合、オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・韓国・フランス・ドイツ・イギリスなどが対象です。
なにより重要なのは、大きな計画と決断が伴う点です。
海外での長期就労ですから、自分の都合だけでなく、家族との相談が必須です。
学生なら、学校を休学しなければいけなくなるでしょう。
いくら海外で働くとはいえ、ある程度まとまった資金も必要です。
便利な制度ではありますが、いくつかの条件や困難があるのも事実です。
自分の将来設計をよく考えたうえで検討しなければいけませんが、可能性の1つとして覚えておくといいでしょう。